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αのEマウントつまりスポーツ写真もミラーレスの時代なのである

ソニーが東京2020に向けて本気の望遠レンズを発表 = 実機スポ撮りレポート

2019年06月12日 11時00分更新

文● 小山安博+カメラ特捜班

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 ソニーは6月11日、ミラーレス一眼カメラ「α」用のEマウントレンズを発表した。

 「FE 600mm F4 GM OSS」と「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」の2本で、いずれも焦点距離600mmをカバーする超望遠レンズ。同社ではスポーツ撮影からネイチャーフォト、飛行機など、幅広い分野で使ってほしいレンズ、としている。

超巨大なEマウント「白レンズ」の2本が登場

ソニー本気の白レンズ登場
めざすはもちろん東京2020なのだっ

 ソニーは明言していませんが、2020年の東京五輪での利用も想定しているのは明らか。
 FE 600mm F4 GM OSSは受注生産で、発売は7月以降順次。価格は175万9000円。
 そしてFE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSは7月26日発売で、価格は27万8000円となっている。

「国際的なスポーツイベント」での撮影にも最適な600mmという超望遠が可能なレンズ。装着したグリップ付きのα9がとてもコンパクトに感じる大きさ。ただ、このクラスとしては軽く感じる

 ソニーのαシリーズは2018年、フルサイズカテゴリー全体で数量・金額ともにトップシェアを獲得。通年での1位は初めてで、ソニー・イメージング・プロ・サポートも充実させることによって、プロユーザーも安心して使える環境を構築している点もアピールする。

 現在、Eマウントレンズは49本、そのうちフルサイズ対応Eマウントレンズは31本。そのうち、最も望遠のレンズは焦点距離が400mmとなっていて、これをさらに強化するのが今回の製品だ。

FE 600mm F4 GM OSS
高速高精度AFに美しいボケを実現

 FE 600mm F4 GM OSSは、既存の単焦点超望遠レンズ「FE 400mm F2.8 GM OSS」の光学設計とAF技術、ウェイトバランスを考慮した設計、といったコンセプトを引き継いで開発された製品だという。XDリニアモーター、新開発大口径XAレンズの採用で、高速高精度AF、高解像度と美しいボケを実現したとしている。絞り羽根は11枚の円形絞りを採用する。

こちらはFE 600mm F4 GM OSS。三脚座込みで3kgほどだが、重量バランスは良さそう
レンズのスイッチ類。SETボタンへの機能割り当てや3種類の手ブレ補正の設定などが可能

 最大撮影倍率は0.14倍、最短撮影距離は4.5m、フィルター径はφ40.5mm。本体サイズは最大径163.6mm、全長449mm、三脚座込みの質量は3040gとなっている。本体カラーはもちろん白だ。クラス最軽量で適度なウェイトバランス、防塵防滴設計、3種類の光学式手ブレ補正などの機能も備える。

FE 600mm F4 GM OSSはフルマグネシウムのボディ。下段左がXAレンズ、蛍石レンズ。その隣はXDリニアモーター。これを2つ搭載している。右端は11枚の絞り羽根

 2倍のテレコンバーターまで対応し、最大1200mmの焦点距離をサポートする。これによって12~1200mmまでの焦点距離をカバーするレンズラインナップが完成した、と同社ではアピールしている。

FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS
動物、飛行機、スポーツなんでも来い

 FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSは、600mmまでをカバーする超望遠ズームレンズで、より多くの人に600mmを体験してもらいたいとして開発された製品だという。動物、飛行機、スポーツでの利用を想定しており、5枚のEDガラスと1枚の非球面レンズでの高解像度、3つの補正モードを備える光学式手ブレ補正、DDSSM(Direct Drive SSM)による高精度で静粛なAFを可能にした、という。

FE 600mm F4 GM OSSと比べるとコンパクトに見える超望遠ズームレンズのFE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS

 レンズの全長が変わらないインナーズーム方式を採用。防塵防滴設計、ナノARコーティング、絞り羽根11枚の円形絞りなども備えている。

スイッチ類としてはフォーカスレンジリミッターや3種類の手ブレ補正などが設定できる

 最大撮影倍率は0.20倍、最短撮影距離は2.4m。本体サイズは最大径111.5mm、全長318mm、三脚座抜きの重量は2115gとなっている。本体カラーは白。2倍までのテレコンバーターもサポートしている。

 今回、この両レンズを試写する機会があり、競技場での陸上競技を撮影することができた。試用機材はα9。ハードル、走り幅跳び、走り高跳びの様子を撮影することができた。

 α9は、高速なAF速度に加え、常時測距と動体予測アルゴリズムによる動体追随性能が特徴だ。リアルタイムトラッキングによって顔を常時追跡し、カスタムキーに「押すだけトラッキング」を設定して、撮影時にキーを押せば、その間だけ選手の顔を追尾し続けてくれる。

 テストでは、ハードルでカメラのあるゴールに向けて走ってくる選手、幅跳びでジャンプする選手、走り高跳びでバーの向こう側から飛ぼうとする選手と、難しい被写体が続くが、かなり高精度に追尾してくれ、AF/AE追従で20コマ/秒の連写性能も手伝って、シャッターチャンスを捉えやすい。

 これをさらに支えるのが新レンズだ。600mmという超望遠域をカバーするため、競技中の選手から離れていても大きく引き寄せて写真に収められる。高速なAFも快適。

 プロカメラマンでもαユーザーが増えており、東京オリンピックという一大スポーツイベントを前に、競技場内は元より、離れた撮影エリアからでも快適に撮影できる新レンズの投入はタイミングもいい。早期に対応すれば9月のラグビーW杯にも間に合うだろう。

 画質などを含めるとFE 600mm F4 GM OSSは高い性能を誇るが、使い勝手の良さや機動性でFE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSもプロ用途として使える実力を備えているだろう。今後、スポーツ会場でも頻繁に見かけるレンズになりそうだ。

FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSで200mmの撮影(上)と600mm(下)
FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSで走り高跳びを撮影。手前にあるバーではなくきちんと選手を捉えており、走り出した後もそのまま継続してピントが合い続けた
動けないようなシーンでも画角を変えられるのはズームレンズの強み
FE 600mm F4 GM OSSで走り幅跳びの助走を正面から連写。問題なくAFは追従してくれた
そのまま着地の瞬間まで写し切った
ハードルを連写したうちの4枚。AFが追従し続けてくれていることがよく分かる
離れた場所からのスポーツ撮影には最適なレンズだろう

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