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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第41回

WWDC 2019でWatch App Store登場か:

アップルがApple WatchをAndroid対応させる可能性

2019年05月14日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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●Watch App Store?

 華々しい成功を収めているApple Watchですが、iPhoneとアップルのブランドによって成功しているという見方もくずすことができません。実際のところ、日々のアクティビティやエクササイズの計測以外は、通話や通知の受け取り、非接触のモバイル決済、そしてそもそもの時間を確かめるという、iPhoneを補佐する用途が中心。ちょっと音楽好きの人であれば、iPhoneで再生している音楽のコントロールも便利なのですが。

 つまり「iPhoneを使っているからApple Watchも」と言う人はいても、「Apple Watchを使っているから、あるいは使いたいからiPhoneを手に入れる」という動きを起こせているとは考えにくいのが実際です。もっとも、iPhoneを持っていなければApple Watchが使えませんので、AndroidユーザーがApple Watchを先に手にすることはありえませんが。

 しかし、Bloombergが伝えたニュースは、AndroidユーザーがApple Watchを先に手に入れる可能性を示唆するものです。その理由が「Watch向けApp Store」の予測です。

 Apple WatchにApp Storeを用意し、単体でアプリを追加して楽しめるようにする計画を、WWDC 2019で発表するのではないか、という見立てです。

 現在のApple Watch向けアプリはiPhoneアプリと紐付いており、iPhoneへのアプリのダウンロードで自動的にApple Watchにインストールしたり、iPhone上でApple Watchに入れるかどうかを選択できる仕組みです。

 確かにApple WatchはiPhoneとしかペアリングができないため、iPhoneが前提のアプリ活用は自然と言えます。そこを根本的に変えようというのが、Watch App Storeという存在になります。

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