株式会社タニタは1月29日、タニタ新事業戦略 記者発表会を開催、生涯現役社会の実現に向けた新技術搭載商品・コンセプトモデル、「フレイル体組成計」「脂肪燃焼モニター」「カード型活動量計」を発表した。
会見冒頭、タニタの谷田千里代表取締役社長が登壇。同社は体脂肪計や体組成計など新しい計測方法、健康指標を根付かせ、日本における健康意識の向上に取り組んできたが、高齢化が進む中で、平均寿命と健康寿命の乖離から医療費が増大しているという社会問題に直面している。
2065年には日本の人口は8808万人(現在の約3分の2)に減少し、65歳以上の高齢者の割合は38%以上になる(出典:内閣府の平成30年版高齢社会白書)と言われている中、個人の健康寿命をいかにその人の寿命に近づけるかが課題であるとし、「高齢者医療費の削減や、だれもが健康で充実した人生を過ごせる生涯現役社会を実現したい」と新事業戦略に臨む思いを語った。
社員証や会員証が活動量計になる「カード型活動量計」
カード型活動量計は、クレジットカードなど一般的なカードと同じサイズ、厚さ1.5mmという薄さの中に、3軸加速度センサーとNFCチップを内蔵。カードを身につけているだけで、総消費エネルギー量、活動エネルギー量、歩数、歩行時間の計測ができる。 NFCチップには、社員証や会員証などの認証機能や、計測データの転送などに活用できる。
社員証として運用することで、社員の健康管理と勤怠管理を一枚のカードで行なう、店舗の会員カードで健康管理、ポイントサービスを実施するなど、カード型ならではの提案をしてゆく予定。