オンライン戦車ストラテジー「World of Tanks」や「World of Warships」を展開するWargamingは、空戦アクションゲーム「World of Warplanes」(以下、WoWP)を4月17日から日本で正式サービスを展開すると発表した。3月27日に行われた記者会見では、日本正式サービスを記念して開発陣が来日。報道関係者に向けて本作の魅力をアピールした。
WoWPは、2013年に北米やヨーロッパ、ロシアなど独立国家共同体(CIS)で正式サービスされた人気タイトル。すでに全世界で1300万人以上がプレイしており、Wargamingのミリタリー三部作の「空」を担当する重要なタイトルだ。
登場する航空機は日本やアメリカ、ドイツなど7ヵ国の250種類以上。戦闘機や爆撃機、地上攻撃機、マルチロール機など、5種類のタイプが存在する。フライトシュミレーターではなくアクションゲームなので、誰でも簡単に12対12の空戦を楽しめるのが特徴だ。
日本でのスローガンは「スクランブル」
Twitterを使ったキャンペーンを実施
日本の正式サービスでは、ゲームのスローガン(キャッチコピー)が変更された。海外では「Get AIRBONE」だったが、日本では言葉に馴染みがないという理由から「SCRUMBLE」になった。ちなみに、どちらも言葉の意味はほぼ同じだそうだ。
また、このキャッチコピーの浸透とWoWPのアピールを目的としたキャンペーンが行われる。公式Twitter(@WoWP_JP)をフォローし、ハッシュタグ「#wowpaper」をつけて“紙飛行機”の写真を投稿すると、豪華なプレゼントがもらえるかもしれない。締め切りは4月15日までなので、忘れずに応募してみよう。
2019年の「WoWP」はこうなる!
今後のロードマップを開発陣が紹介
さらに記者会見では、2019年の開発予定も発表された。WoWP開発ディレクターのアレクサンダー・カシアネンコ氏は、ソ連とアメリカ爆撃機の追加、「テールガンナーキャンペーン」の実施、チュートリアルの改善など、いくつかの予定を告知した。
また、ヘビーメタルバンド「アイアン・メイデン」とのコラボレーションも予定しているそうだ。アイアン・メイデンとのコラボは2018年6月に行われているため、今回は第二弾。WoWPグローバル・ブランド・ディレクターのアル・キング氏は「日本のバンドともコラボしたい」と語っていた。
実は飛行機が大好きなガルパン杉山P
記者会見にスペシャルゲストとして登場
記者会見の最後に、スペシャルゲストとしてアニメ「ガールズ&パンツァー」(以下、ガルパン)のプロデューサーとしておなじみの杉山潔氏が登場。杉山氏とWargamingは、ガルパンの制作やWorld of Tanksのコラボレーションで協力し合ってきた関係がある。ガルパンのファンには「戦車おじさん」として有名な杉山氏だが、実は航空機も大好き。ガルパンをプロデュースする以前から、航空機が登場するさまざまな作品を手がけている。
杉山氏はスピーチで、「カッと熱くなるタイプなので、WoWPをプレイすると会社に行けなくなるのではと不安。いまからどの国の航空機でプレイしようかと悩んでいる」と語っていた。さらにWargamingへの要望として、「友人の岡部いさくさんがイギリスの機体が大好きなので、イギリス機を充実させてほしい」と、ユニークなコメントで会場を沸かせていた。
来日した開発陣に聞く
WoWPの日本サービスはどうなる?
記者会見の後にWoWP開発者へのインタビューが行われた。アットホームな雰囲気で行われた質疑応答の様子を紹介します!
――北米と欧州、ロシアなどでは2013年にリリースされていたが、日本の正式リリースが2019年4月17日になった理由は?
Wargaming:そもそも本作は、アジア太平洋地域(APAC)でのサービスは考えていませんでした。しかし大規模アップデートでWoWP 2.0となり、さまざまなデータを分析した結果、APACでもリリースできるのではないかと判断し、正式リリースに踏み切りました。
――日本での正式リリース前に、大規模なテストプレイを実施しました。海外のプレイヤーと日本でのプレイヤーで、傾向の違いはありましたか?
Wargaming:おもしろいことに、異なる点よりも類似点が多いことに驚かされました。強いてあげるとすれば、日本のプレイヤーは機体を「コレクション」して楽しむ方が多い傾向にあるように感じました。
――空戦ゲームはライバルのタイトルが多いと思いますが、他作品と差別化しているポイントは?
Wargaming:確かに戦車や軍艦のゲームと異なり、航空機のゲームは多いです。なのでWoWPは、アーケードゲームのようにおもしろく遊べる点と、簡単な操作で遊べるアクションゲームという部分で差別化を図っています。
また、本作はプレイヤースキルだけで勝敗を左右するゲームではないんです。勝利するためには戦略やチームワークが重要なので、プレイヤースキルが高い人だけが楽しめるバランスにはなっていません。もちろん、技術が必要ないという話ではありません。ですが、始めて間もない入門レベルの人でも、空戦を楽しめるゲームシステムになっています。
――どの国家の航空機が人気ですか?
Wargaming:ドイツならドイツ機、日本ならゼロ戦のように、地域によって人気の機種は異なります。
――Wargamingはこれまでにガルパンや「ハイスクール・フリート」「アズールレーン」などとコラボレーションしてきました。WoWPでもコラボを行う予定はありますか?
Wargaming:まだ決まっていませんが、コラボレーションは行いたいです。いまはどの作品が適しているか、リサーチしている段階です。日本ではアニメとのコラボはとても強力な武器なので、WoWPとコラボ作品の双方にとって意味のあるコラボを行いたいですね。みなさんからも意見や要望を聞かせていただきたいです。
――本作とは関係ありませんが、いま日本は「桜」のシーズンです。みなさんは「花見」に行きましたか?
Wargaming:来日のタイミングがよかったので、たくさん桜を見られました。実は皇居の周りのジョギングもしました。本当にすばらしい国で、いままで見た風景のなかでベストかもしれない。年に数週間しか咲かない桜のタイミングに来日できたのは吉兆でしょう。
桜だけではなく、ラーメン屋にも行きました。我々はキエフでも毎週ラーメン屋に通うくらい好きなんです。日本では秋葉原の「武蔵ラーメン」に行きました。あのラーメンは最高でした。
――最後に日本でWoWPを楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
Wargaming:日本のプレイヤーはベストのときから我々を応援してくださっていたので、やっとスタートできるのがうれしいです。4月17日に正式サービスが開始するので、空の上でお会いしましょう。ぜひゼロ戦でのドッグファイトを楽しんでください。そして、これからも応援よろしくお願いします。
(c) Wargaming.net
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