3月18日、イベントを翌週に控えたアップルが新しい「iPad Air」と「iPad mini」を発表しました。発表内容を見る限り、市場のニーズに応えた現実的な新モデルというのが第一印象です。ハードルが上がりすぎていた製品ラインアップをうまく修正してきた感もあります。
■iPad miniが待望のペンシルに対応
2015年の「iPad mini 4」を最後にモデルチェンジが途絶えていたiPad miniシリーズですが、第5世代の「iPad mini」として、最新プロセッサーと「Apple Pencil」対応で復活を遂げました。
サイズはiPad mini 4を踏襲しており、使い勝手はそのままに中身が進化したことがうかがえます。Apple Pencilによるペン入力に対応したことで、すべてのiPadが何らかのペン入力に対応した形になりました。
ちょっとしたメモ用途に10インチクラスのiPadは大きすぎると感じていた人にとって、iPad miniでのペン入力は待望のアップデートといえそうです。
気になるのはペンシルが第1世代にのみ対応している点ですが、第2世代はiPad Proの側面を使った無線充電方式に変わっています。iPad miniでは、Lightning端子を使って充電できる第1世代に据え置いたということでしょう。
もうひとつの大きなアップデートが、iPhone XS世代の最新プロセッサー「A12 Bionic」の搭載です。iPad mini 4のA8から劇的に性能が向上し、この先長く使っていくのに安心できるスペックといえます。
既存モデルからの買い替え以外にも、ノートPCとの併用もありそうです。ノートPCと一緒に持ち歩くことを考えると、iPad Proでは重すぎる場合でも、約300gというiPad miniなら許容範囲に収まる可能性があります。
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