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再生医療の実用化を目指す「RINK FESTIVAL 2019」でバイオベンチャーピッチ開催

2019年03月01日 16時00分更新

文● MOVIEW 清水 編集●北島幹雄/ASCII STARTUP 撮影●平原克彦

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インクジェット技術を使って1細胞を高速に分離

 先述したとおり、細胞を分離するセルソーターは時間が掛かったり、分離する細胞へのダメージも大きい課題がある。マイクロジェットでは、プリンターなどに使われるインクジェットの技術を活用し、1細胞を分離させる装置を開発、販売している。

 インクジェットを使うことで細胞を分離させる成功率が高くなり、高速に分離することが可能。また細胞の生存率も非常に高く、ピペッターで分離したときの生存率に近い確率となる。画像認識処理装置を用いて吐出する細胞の粒の再現性も高くなっているという。

マイクロジェット 営業部部長 堀靖志氏

インクジェットによる細胞の分離方法

用途に合わせて3機種用意されている

植物から見つけたPPPという素材でゲノム編集

 精密な遺伝子改良によって、品種改良や細胞核のプリンティングを行なっているエディットフォース。植物から発見したPPRという素材を用い、DNAのタンパク質の設計を知財化している。DNAやRNAの編集は基本技術だけで約1兆円の世界市場があるが、RNAは編集技術ツールがないのが現状。遺伝子治療を想定しながらマーケットを作っていくという。

エディットフォース 代表取締役 中村崇裕氏

PPRを利用したDNA/RNA操作技術

本技術だけで1兆円の市場規模。さらにRNA編集市場、創薬分野をターゲットにする

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