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クラウド/ネットワーク/デバイスの3領域でソリューション構築、グローバル展開も視野に協業

リコーとシスコ、セキュアな次世代複合機サービスで提携

2019年02月28日 07時00分更新

文● 谷崎朋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 リコーとシスコシステムズは2019年2月26日、セキュアなクラウドソリューションを提供するための戦略的提携を発表した。クラウド/ネットワーク/デバイスの3レイヤーでセキュアなソリューションを提供する。

リコー 代表取締役 社長執行役員 CEO 山下良則氏(左)、米Cisco Systems エグゼクティブバイスプレジデント 兼 最高財務責任者 ケリー・クレイマー氏(右)

 リコーでは2019年1月8日に、クラウド対応の次世代複合機「RICOH IM Cシリーズ」とクラウドプラットフォーム「RICOH Smart Integration」を提供開始した。また、2019年春からは同プラットフォームのAPIやSDKを通じたパートナーとのソリューション連携を目的とした「RICOH Smart Integrationパートナープログラム」を開始予定だ。

 今回の発表は、同パートナープログラムに先行する提携となる。具体的には、シスコのセキュリティソリューションとRICOH Smart Integrationプラットフォームとを組み合わせることで、複合機を含むさまざまなオフィス機器からクラウドサービスを安全に活用し、「つながるデジタルワークプレイス」の実現を支援する。

 両社の協業ソリューションは、クラウド/ネットワーク/デバイスの3領域で展開する。

 クラウド領域では、企業ユーザーがクラウドストレージサービスにファイルをアップロードするとき、機密性の高い内容のファイルを「機密フォルダ」ではなく「共有フォルダ」にアップロードしてしまうようなミスを回避するため、ファイルから特定のキーワード(マイナンバーやパスポート番号など)を検知した場合に、メールでアラート通知する「安心クラウド保管ソリューション」を提供する。外部ストレージを安全に活用しながら、人的ミスによる情報漏えいの防止を図る。

安心クラウド保管ソリューション

 ネットワーク領域では、クラウド管理型ルーター「Cisco Meraki」を活用し、複数拠点のネットワークを共通ダッシュボードから一括設定/管理できる「簡単ネットワーク設定ソリューション」を提供する。各拠点にIT管理者が不在でも、RICOH IM Cシリーズを設置していれば本社側からネットワークを一元管理できる仕組みだ。

「Cisco Meraki」を活用した簡単ネットワーク設定ソリューション

 デバイスについては、セキュリティポリシー管理プラットフォーム「Cisco Identity Services Engine(Cisco ISE)」でネットワーク接続されたデバイスを自動検知、デバイス管理システム「RICOH Streamline NX」への新規デバイスの通知、不正アクセスの遮断などを実現する「安全デバイス接続ソリューション」を提供。新規デバイスの登録作業を削減し、不正デバイスの検知によってセキュアな接続環境を実現する。

「Cisco Identity Services Engine(Cisco ISE)」を活用した安全デバイス接続ソリューション

 リコーの複合機IM Cシリーズは、RICOH Smart Integrationに標準対応しており、月額料金制のサブスクリプションモデルを採用している。シスコがセキュリティ監査を実施し、クラウド経由の自動アップデートで常に最新のセキュリティ状態を維持する。シスコとの協業により、専任のIT管理者やセキュリティ担当者がいない中小企業から大手企業までをターゲットに展開する。

クラウド管理型ルーター「Cisco Meraki MX68CW」と複合機「RICOH IM Cシリーズ」

 今後は両社で専属マーケティングチームを発足し、さらなる共同ソリューションの模索を実施する。3つのソリューションについては、両社のユーザーリストからピックアップした顧客に対して試験導入を実施予定。新たな顧客要望や販売促進につながるアクションについては、リコーとシスコ共同で検討/開発に取り組み、顧客ニーズに則した本格的な商品展開(業種別パッケージの開発など)を9月より開始する。またグローバル展開も視野に入れており、その場合は各地域の現地法人が協業しながら、リコーが主体となってソリューション提供する。

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