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Xperia温故知新! 波瀾万丈な歴史を紐解く 第21回

Xperia Z3から始まったXperiaの3キャリア展開

2018年12月18日 10時00分更新

文● 君国泰将 編集● ASCII編集部

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暗いシーンに強くなったアウトカメラ

 フルHDのディスプレーは、鮮やかな色彩を表現できる「トリルミナスディスプレイ for mobile」や、インターネット動画など低画質の場合でも、輪郭や画素の劣化を復元して本来の質感やディテール感のある動画を再現する高画質エンジン「X-Reality for mobile」を引き続き搭載しています。

 背面には、コンパクトデジカメと同等サイズの1/2.3型で、約2070万画素のイメージセンサー「Exmor RS for mobile」を採用するメインカメラを装備。高精細な写真を撮影できるソニー独自の画像処理エンジン「BIONZ for mobile」や、F2.0の明るく広角撮影ができる「Gレンズ」を搭載し、「カメラのXperia」を強くアピール。

 またXperia Z3では、センサーから最大解像度で取り込んだ画像を、一度ノイズを低減させながら縮小し、その複数枚の画面を重ね合わせることでノイズを抑え、最大ISO12800に対応するなど、より暗いシーンでの撮影にアドバンテージを発揮しました。

 手持ちで走りながら被写体を追いかけても、なめらかで自然な動画を撮影できる「インテリジェントアクティブモード」や、4K(3840x2160)動画撮影、3Dオブジェクトとペンで写真や動画を加工できる「ARファン」「スイングパノラマ」「タイムシフト連写」「背景ぼかし」「サンドピクチャー」「Live on YouTube for Xperia」といった多彩なカメラアプリを用意していました。

 オーディオ機能は、音楽CDよりも高音質なハイレゾ音源の再生に対応。発売当初のXperia Z2のように別売りのアンプを必要とせず、最初からハイレゾ対応ヘッドホンをイヤホンジャックにつなぐだけで高音質再生を楽しめました(Xperia Z2も後のアップデートで本体のみでもハイレゾ音源の再生に対応しました)。

 また、専用のデジタルノイズキャンセリングヘッドセットを用意することで周囲の騒音を最大約98%カットするデジタルノイズキャンセリング機能を搭載。「電車・バス」「航空機」「室内」の3モードを用意し、最適な設定で騒音を低減して、より音楽や動画に集中できたのです。

 スピーカーは本体正面の上下に配置。横持ちでの視聴時に迫力のあるステレオサウンドを再生でき、ソニー独自のバーチャルサラウンド技術、S-Forceフロントサラウンドにも対応して、スピーカーからより臨場感のあるサウンドが体感できました。

 そのほかの機能としては、IPX5/8相当の防水性能とIP6X相当の防塵性能を備えつつも、イヤホンジャックはキャップレスとなり、フタの開け閉めなくダイレクトにケーブルを接続できるようになって利便性は向上しました。フルセグ、NOTTV、おサイフケータイといった機能も搭載していましたが、赤外線通信は非対応でした。

 バッテリーは3100mAhと当時でもかなり大容量でしたが、独自のSTAMINAモードを設定することで、アプリの待機時の電池消費を抑えて、よりバッテリーを長持ちさせられました。また、災害などの緊急時には、必要最低限の機能のみ動作させて待受状態を長持ちさせる「緊急省電力モード」を搭載していたのです。

 エンタメ機能としては、PlayStation 4と連携して家中どこでもゲームを楽しんだり、Xperia Z3をセカンドスクリーンにしたりリモコンとして利用したりといった「PS4 リモートプレイ」ができるようになったのもXperia Z3が初めて。

 Xperia Zシリーズは半年というハイペースサイクルでXperia Z1、Xperia Z2、Xperia Z3へとスペックや機能を進化し続け、どんどんと完成度を上げていったのです。

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