柳谷智宣がAdobe Acrobatを使い倒してみた 第80回
ひっくり返したりズームしたりと用途に合わせて表示を変更
Acrobat DCの多彩な表示モードでレビューしやすくしてみる
2018年11月15日 11時00分更新
本連載は、Adobe Acrobat DCを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第80回は、Acrobat DCの多彩な表示モードを駆使して見やすく作業しやすいようにしてみる。
表示モードを変更して見やすく作業する方法
ビジネスではさまざまなドキュメントをレビューすることになる。大きな文字の見やすいプレゼン資料だけでなく、細かいレイアウトの誌面や長い契約書、写真、Excelのシートなどまちまちだ。初期設定では、ページレイアウトやズームは自動で調整されるようになっているが、内容をチェックしにくいこともある。そんな時は、表示モードを変更して、作業しやすいようにしよう。
おもに使うのが「表示」メニューだ。紙資料をスキャンしたPDFファイルで縦横が間違っているなら、「表示を回転」で左右90度に向きを変更できる。180度ひっくり返っているなら、2回実行すればいい。この方法では、表示が変わっているだけで、実際の向きは変更されない。実際に向きを変える場合は「ページを整理」メニューから回転させて保存する必要がある。
「ページ表示」では、ページレイアウトを設定する。「単一ページ表示」では、1ページ分だけを表示し、ほかのページは表示されなくなる。プレゼン資料など、独立したページ構成のPDFに適している。「スクロールを有効にする」を選ぶと、ページが続けて表示されるようになる。ウェブページをPDF化したものや契約書、論文などの表示に適している。
「見開きページ表示」は見開きの2ページずつ表示され、ほかのページは表示されない。「見開きページでスクロール」を選べば、2ページを横に並べたまま、縦にスクロールできるようになる。ズームアウトした状態で、文書全体のレイアウトをチェックするときに利用できる。
「他のページとの間にスペースを表示」にチェックすると、ページ間にわずかな隙間ができる。通常はチェックしておいていい。ウェブページなど連続したコンテンツをPDF化した場合は、チェックを外せば続けて表示できるようになる。また、「見開きページ表示で表紙を表示」にチェックすれば、見開きページ表示の最初は1ページ表示になる。見開きがずれてしまう場合に利用しよう。
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