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「お互いに罵り合って、ぜんぜん違う方向に行くのが一番最悪」

せやろがいおじさん「人を傷つけない笑い」を追求する理由

2018年11月13日 10時00分更新

文● 上代瑠偉

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「劣化版HIKAKIN、キモっ」はスルーしていいけれど

── 動画を撮るなかで、浮かんできた課題ってありますか?

 さっきの汚い言葉をネット上で使う人が多すぎる、っていうところが1つ問題意識としてあります。知事選の動画をあげた後に、いっぱいコメント来たんですけど。大きく分類して3つのカテゴリー分けができるなと思ったんですよ。ひとつが、ただ文句を言いたい人。「劣化版HIKAKIN」みたいなことをよく言われるんですけど(笑)。「キモっ」「何こいつ生理的に受け付けない」みたいな。これはもうただスルーしていいやつで。

── ほかには?

 普通にちゃんとした指摘をしてくれる人。「こうこうこういう現状もあるけど、それについては触れられてなかったけど、どう思うんですか?」などのツッコミや指摘。これは、僕自身も「あっ! そういうことあるんだ。じゃあ、考えよう」とか。僕自身のためにもなるし、とてもありがたいです。

数あるなかで、ネット上で1番さまざまな意見が見受けられたのは「沖縄県知事選を終えて『沖縄終わった』と言ってる人に一言」という動画だという。

── もう1つは?

 ちゃんとした指摘はしてるんだけど、めっちゃ汚い言葉を使ってくるみたいな人がいて。結構、この層が多くて、ややこしいんですよ。ちゃんとしたこと言ってるのに、「クソ」とか「ボケ」とかも言うから、みんな加熱して変な方向に行ってしまう。

── それは対応が難しいですね。

 一度そういう人に対して丁寧な対応をしてみたんですよ。「確かに一理ありますね。ご意見ありがとうございます。こう思います」という感じで。すると、その方の汚い言葉が取れて、普通に会話できたんです。汚い言葉を使ってくる人に対して汚い言葉で応答するのではなくて、丁寧に応答したら、お互い汚い言葉が取れるのではとちょっと思っています。だから「汚い言葉で来られても、丁寧な言葉で対応したほうがいい」と今後発信していけたらな、と考えています。

最近では沖縄県内の学校で授業をすることもある榎森さん。詳細は言えないが、意外性のある某組織からも依頼が来たとか。

(次ページでは「次は「ブラック校則」をせやろがい!」)

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