英国のミルトン・キーンズで、ロボットによる配達サービスが始まった。
サービス利用者は、通販などで商品の配送先として専用の倉庫を指定する。商品が倉庫に到着すると利用者にはアプリで通知が届き、配達時間を指定するとロボットが玄関先まで商品を届けてくれるというサービスだ。月額7.99ポンド(10ドル)のサブスクリプション・サービスで、利用回数は無制限。サービスは、年末までにサンフランシスコのベイ・エリアでも始まる予定だ。
配達を担当する自律型ロボット(見た目は車輪の付いた箱)は超音波センサー、9台のカメラ、レーダー、GPSを搭載しており、道路を横断し、人間や動物を避けて、配達目的地の住所に向かう。利用者はアプリ経由で受け取った個人コードを使って、ロボットのロックを解除して商品を受け取る。
ロボット配達に取り組む企業は、このサービスを提供するスターシップ・テクノロジーズ(Starship Technologies)のほかにもある。だが、一般向けの本格的なサービスとして提供されるのは、今回が初と言っていい。スターシップ・テクノロジーズは4年前の創業以来、ロボットを20カ国で約20万1000キロにも達する距離を走らせる膨大なテストを実施してきた。
もの珍しさはさておき、このサービスはどの程度便利なのだろうか。配達がされなかったり、指定時間通りでなかったりというのはよくある悩みではあるものの、サービスを受けるために必要な手間やコストを払うだけの価値はあるのだろうか。それに、商品が盗まれたり、ロボットが破壊されたりする落とし穴もある。