珍しいフルカラーパッケージ
届いてみると、さすがにほかのマキタの製品とは毛色が違っていた。毛色というか、箱の色が。なんとパッケージがフルカラー印刷なのだ。これにはびっくり。
マキタは大抵、2色かモノクロ印刷の、そっけない段ボール箱に入ってくる。ブリスターパックにはカラー写真が入ることもあるが、モデルの写真まで使ったパッケージは珍しい。
察するに、これはマキタとしてもかなり力の入った企画なのではないか。昨今、マキタの掃除機は主婦層にも人気がある。だったらこの際、コーヒーメーカーは家電売り場に並べられる体のパッケージでやったろか。そのような意気込みの現れではないか。
もうひとつ普段と違うのは、パッケージの目立つところに「マキタ」とカタカナでブランド名が入っている点だ。ほかはなべてローマ字のロゴしか入っていない。もしかして、マキタ(Makita)とメリタ(Melitta)はなんとなく似ているから、ロゴより目立たせておけば誰かが間違って買うだろう。なんてことを考えたわけではないだろうが、これも普段と違う人たちにも買ってほしいという意欲の表れとすれば納得である。
そうした各種の邪推はともかく、バッテリー駆動のコーヒーメーカーなんてほかの家電メーカーは作っていないのだから、そのアドバンテージだけで市場に挑んで行ける。にも関わらず、いろんなところに念が入っていて、実に恐れ入る。これも勝手な想像だが、商品企画の仕事はかなり楽しかったのではないか。