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秋のヘッドホン祭 2018

ユニット外販を始めたフォスター電機、考えに変化が生じた理由は?

2018年10月30日 00時00分更新

文● ゴン川野 編集●ASCII

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ドライバーだけでなく、主要な機構部品の提供にも期待

 このFOSTER Alliance Programに、いち早く参加したのが、FitEar、カナルワークス、くみたてLabの3社である。発表会では試作のヘッドホンとカスタムIEMが展示され試聴もできた。このプログラムの改善点を聞かれた須山氏は「ユニットが素晴らしすぎて、最初は密閉型を狙ったが、それに向いていないことが分かったので、試作ヘッドホンはセミオープンになりました」と話す。

 須山氏によると、最初に提供されたのはドライバーのみで、ヘッドバンドなどの機構部品がなく途方に暮れたそうだ。「できればヘッドホンを作るためのハンガー、パット、ダンパーなどの機構部品もセットになった開発スターターキットの形で提供してもらえると敷居が低くなります」と要望を伝えた。これに対してフォスター電機の河合氏は「密閉式に向いたドライバーの追加、スターターキットについても検討したい」とコメント。また、「次回はコンシューマー用の組み立てキットの発表も考えていきたい」と前向きの意見をのべた。

FitEarが参考展示した50mmドライバーをプッシュプル駆動するヘッドホン。中低音に量感があって響きたっぷりの音。ウォームな音色が魅力だった。

ステンレスのケースは何と削り出しではなく、100円ショップで見付けた密閉容器をカットして底の部分を利用しているそうだ。

くみたてAabの試作モデルはカスタムIMEなので残念ながら試聴できなかった。

フォスター電機に展示された実物のドライバー。6mmは非常に小さくてマクロレンズがないと振動板まで寄れないサイズだった

40mmと50mmのドライバーは金属製プロテクターが装着済みになっている。

フォスター電機のブースには提供用ドライバーのカタログが並ぶ

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