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インドネシア津波、高度警報システム整備も財源不足で機能せず

2018年10月02日 12時46分更新

文● Charlotte Jee

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インドネシア国家防災庁(BNPB)によると、巨大地震の被害を食い止める役割を果たすはずだった早期警報システムは、財源不足が足かせとなって機能しなかったという。

9月28日夜、インドネシアのスラウェシ島沖で発生したマグニチュード7.5の地震による大津波は、執筆時点の情報で844人の犠牲者を出している。

今回の津波では、津波の接近を警告するメッセージが地方自治体に送信されたものの、地震によって電力供給がストップしたため、当該地域周辺の通信手段が使えなくなってしまったという。つまり、警報は住民には届かなかったのだ。さらに、津波警報システムを構成する21のブイがすべて作動しなかった。このブイは、アチェ州でおよそ25万人の被害者を出した2004年の巨大津波(スマトラ島沖地震)のあと、米国やドイツ、マレーシアから寄贈されたブイだ。だがブイの管理はおろさかにされ、多くは盗難や破損の被害に遭っていた。

海底センサーと光ファイバー・ケーブルによるさらに高度な早期検知システムは、プロジェクトを完成させるのに必要なわずか6万9000ドルの財源の不足により、試験段階でもう何年も足踏みしている。省庁間の対立が原因だという。

さまざまな要因が絡み合い、最新技術の導入を怠ってしまったことが、今回の津波による被害を悪化させたことは間違いない。残念ながら、当局に学んでもらうことを願うばかりだ。

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