日本HPは9月21日、DMM.comが同社の3Dプリンティングシステム「HP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューション」を増設し、最終製品を含む新たな分野での活用を推進していることを発表した。
DMM.comは、ものづくりのプラットフォーム「DMM.make」の3D出力ソリューションとしてHP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューションを2017年10月に導入し、試作品の造形、検証、最終製品の生産などのサービスを提供している。
ソリューションの導入以来、建築業や製造業など約900社向けにパーツを造形したという。DMM.comは、7月にはより多くの需要に対応するためHP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューションを増設したとのこと。
今後は従来の造形材料「HP 3D High Reusability PA12」に加え、より再利用性の高い新造形材料「HP 3D High Reusability PA11」での造形にも対応し、3Dプリンティングを活用したサービスをさらに拡大する予定だという。
DMM.com .make事業部 3Dプリント部門部長 プロデューサー、川岸孝輔氏は「HP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューションは、従来のSLS機に対して当社比で造形スピードが4~6倍速いため、造形時間の短縮および造形回数の増加により生産性が大きく向上しました。また、材料のリサイクル率が高いため、新規材料購入コストや廃棄材の量を抑えることができました。造形材料の補充やアンパック作業は『HP Jet Fusion 3Dプロセッシングステーション』内でできるため、粉塵が外部に飛び散りにくく作業環境を快適な状態に保てます。HP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューションは、操作が簡単なため人材育成の時間短縮も可能となりました」とコメントしている。