ベンチマークでは、第8世代Core i7ならではの高い数値を続出
「HP ENVY 15 x360」はCPUなどの構成の違いによって、次のように3モデルに分かれている。
主なスペック | ||||
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モデル名 | スタンダード | スタンダードプラス | パフォーマンス | |
CPU | Core i5-8250U | Core i7-8550U | ||
メモリ | 8GB | 8GB/16GB | ||
グラフィックス | Intel UHD Graphics 620(CPU内蔵) | |||
ストレージ | 16GB Optaneメモリ+1TB HDD | 256GB SSD+1TB HDD | ||
バッテリー 駆動時間 |
10時間 | 11時間 |
今回試用したモデルは、そのうちパフォーマンスモデルで、第8世代のIntel Core i7-8550U(1.8GHz/TB時最大4.00GHz)と、8GBのメモリー、256GBのPCIe NVMe M.2対応SSD+1TB HDDという構成になっていた。グラフィックスはCPU内蔵のIntel UHD Graphics 620(CPU内蔵)だ。いったいどのくらいの性能があるのだろうか。
そこで、いくつかのベンチマークを実行して性能を測ってみることにした。まず、Windows 10のシステム評価ツールを実行したところ、「プロセッサ」が「9.1」、プライマリハードディスク(PCIe NVMe M.2対応SSD)が「9」という非常に高い結果になった。グラフィックス以外はいずれも「9」を超えており、基本性能がかなり高いことがわかる。
「CINEBENCH R15」では、CPUのマルチコアが「662cb」、シングルコアが「171cb」という結果。スタンダードモデルやスタンダードプラスモデルが搭載するCore i5-8250Uよりも高めのスコアではあるが、大差があるわけではない。予算次第では下位モデルを検討するのもアリだろう。
ストレージの性能を計測する「CrystalDiskMark」
続いて「CrystalDiskMark」でストレージの性能を計測してみたところ、SSDはシーケンシャルリードが毎秒3400MB超と非常に高速だった。HDDのほうも7200回転の高速なタイプということもあって、シーケンシャルリードは毎秒180MBを超えていた。実際に、OSの起動やアプリの起動、大容量ファイルのコピーなども非常に高速でストレス知らずだった。
「PCMARK 10」でPCの総合的な性能をチェック
次に、PCの総合的な性能をチェックするため「PCMARK 10」を実行してみたところ、総合スコアが「3605」になった。スコアの詳細をみると、基本性能を示すEssentialsが「8861」、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが「6471」と高い数値になっており、ウェブ閲覧やOffice文書の作成などには十分すぎる性能を持っていることがわかる。
Intel UHD Graphics 620が予想以上に健闘
グラフィックス機能はIntel UHD Graphics 620(CPU内蔵)なので、外部グラフィックスを備えた製品に比べると控えめの性能になっている。しかし「3DMARK」でチェックしてみたところ、ミッドレンジPC向けのCloud Gateが「7597」というスコアで、DirectX 10世代でもある程度快適に動作する結果だったので、普段使いには十分な性能だ。
3DMarkスコア | |
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Fire Strike | 996 |
Sky Diver | 4091 |
Cloud Gate | 7597 |
3DMarkの結果を見ると、ある程度グラフィカルなゲームでもそれなりに快適にプレイできそうな印象。そこで「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」も試してみた。
ドラゴンクエストX ベンチマークソフト スコア | |||
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グラフィックス 設定 |
解像度 | スコア | 評価 |
低品質 | 1920×1080 | 5462 | 快適 |
標準品質 | 1920×1080 | 4776 | 普通 |
最高品質 | 1920×1080 | 3842 | 普通 |
結果を見てわかるように、フルHDでも設定次第ではそこそこ快適に動く。タブレット向けの軽めのゲームなら、十分楽しめそうだ。