プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第39回
NASを使うのが初めてでも安心!
家庭やオフィスでのデータ共有に便利な「Drobo 5N2」は設定も超簡単!
2018年07月05日 11時00分更新
旅先で撮影した写真や動画、進行中のプロジェクトの作業ファイルなど、家庭やオフィス内で共有したいデータの保存に便利なのが「NAS(Network Attached Storage)」と呼ばれるネットワーク接続型のストレージ機器だ。有線・無線LANルーターを介して複数のデバイス間で手軽にファイルのやり取りができるため、USBメモリーなどにいったん保存して物理的にやり取りする方法に比べると、データ共有の効率が格段に上がる。
NASは各社からさまざまな種類の製品が発売されているが、搭載する機能や使い勝手は製品によって異なる。できるだけ安全かつストレスなく運用するには、通信障害やディスク障害に強く機能性に優れた製品を選びたいところ。そこでお勧めなのが米Drobo社の「Drobo 5N2」。日本ではコンピューター周辺機器やスマホアクセサリなどでおなじみのプリンストンが代理店となって販売している製品だ。
Drobo 5N2のスペック | |
---|---|
搭載可能なドライブ | 最大5台(3.5インチSATA HDD、SSD) |
最大容量 | 64TB |
インターフェイス | ギガビットEthernetポート×2 |
サポートするOS | Windows 10/8.1/8/7(32/64bit)、Mac OS X 10.10以降 |
ネットワークプロトコル | Common Internet File System(CIFS)、Server Message Block(SMB)、Apple Filing Protocol(AFP) |
サイズ | 幅150.3×奥行き262.3×高さ185.4mm |
重量 | 3.9kg |
家中どこにいてもアクセスできる!
一般的な外部ストレージ機器の場合、使用するにはその都度USBケーブルなどでパソコンと接続する必要がある。しかし、「Drobo 5N2」はあらかじめ家庭やオフィスのネットワークに接続しておくだけでよく、使用する際にいちいちパソコンと直接ケーブルでつなぐ必要はない。
無線LANが使える環境なら、Wi-Fiルーター/アクセスポイントと呼ばれる無線LANの親機が設置されているはずだが、その本体と「Drobo 5N2」をLANケーブルで接続すれば、家中あるいはオフィス中どこにいてもワイヤレスで「Drobo 5N2」にアクセスできるようになる。しかも複数のパソコンから同時にアクセスすることも可能。家族やオフィスの仲間とデータをシェアするのが格段に楽になる。
もっとも、複数人でひとつのストレージを手軽に使えるようになると、各人があれもこれもと保存してしまい容量不足になりがち。そんな場合でも「Drobo 5N2」なら、後からHDDやSSDを追加したり交換したりして簡単に容量アップを図ることができるから安心だ。本体に最大5台までの3.5インチHDDやSSDを装着することができ、仕様上は、なんと最大64TBという超大容量に対応しているという。
現時点でサポートしているHDDは12TBまでなので、5台入れても60TB。だが、Droboはこれまでもファームウェアのアップデートで大容量HDDへの対応を行なっているので、今後より大容量のHDDに対応すれば64TBにまで拡張できるはず。これなら、一般家庭はもとより、大規模なオフィスでも当分容量不足に困ることはないだろう。
ちなみに、「Drobo 5N2」にはLANケーブルを挿すためのGigabit Ethernetポートがふたつ用意されている。一般家庭では片方をネットワークにつなぐだけでも快適に使用できるが、大勢がアクセスするオフィスなどは両方のポートを利用するとさらに快適になる。
たとえば、2本のLANケーブルでネットワークにつなげることで、何らかの理由で片方のネットワークが切断されても、もう片方で通信を維持できるようになる。また、ふたつのネットワーク接続を仮想的にひとつのネットワーク接続のように扱うことで通信速度を上げることもできる。そのため、オフィスなど一度に多数のアクセスが集中する環境でも、通信障害や通信の速度低下を起こりにくくすることが可能だ。
(次ページ、「DroboならHDDの増設や交換も簡単!」に続く)
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