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FeliCa Lite-Sカードに卓上プリンタで印字、社員証や学生証などの大量発行ニーズに応える

分速50枚で印刷可、キヤノンMJがインクジェット対応ICカード

2018年06月06日 13時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は2018年6月6日、「インクジェット対応ICカード FeliCa Lite-S版」を発表した。インクジェット印刷への対応により、従来の昇華型熱転写方式ではできなかった分速50枚(カラー片面)の高速印刷が可能となり、企業の社員証や教育機関の学生証、会員証などの大量発行ニーズに対応する。

「インクジェット対応ICカード FeliCa Lite-S版」の概要

 今回発表されたICカードは、キヤノンMJのインクジェット方式カラープリンター「CX-G6400/CX-G2400」に対応した印刷メディア。デスクトップ型インクジェットプリンターで印刷可能なFeliCa Lite-SタイプのICカードは国内初(キヤノンMJ調べ)。このカードの想定市場価格は1箱100枚入りで3万5000円(1枚あたり350円)となっている。

 昨今、勤怠管理や適切な個人情報保護のための入退室管理のために、企業におけるICカード活用が進んでいる。しかしながら、従来型の昇華型熱転写プリンターでは分速1~2枚と印刷スピードが遅く、大量発行には時間がかかっていた。また、印刷後のインクリボンに印字跡として個人情報が残るため、その廃棄にも配慮が必要だった。印刷を外注する場合も、コストや納期、個人情報の問題が生じていた。

 インクジェット印刷に対応したことで、分速50枚の高速印刷(CX-G2400、固定データを印刷する場合)が可能になったほか、1枚あたりのインクコストをおよそ2円に抑えることができる(昇華型方式は約50~70円)。また、昇華型方式のようにインクリボンに個人情報が残る問題もない。

従来の昇華型熱転写プリンターでは、インクリボンに個人情報が残り、廃棄に手間がかかる問題があった

 なお、対応プリンターであるCX-G6400/CX-G2400はICカードだけでなく、通常のプラスチックカードや名刺(紙)への印刷にも利用できる。また、FeliCa ICチップへのデータ書き込みには対応していない(勤怠管理/入退室管理システムなどでは、カードの製造工程で書き込まれている固有製造番号IDmを利用する)。

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