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スピーディー末岡のドライビングプレジャー! 第12回

350km/hの猛牛! ランボルギーニ「アヴェンタドール S ロードスター」で風になる!

2018年06月02日 16時00分更新

文● スピーディー末岡/ASCII 車両協力●ランボルギーニ・ジャパン

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憧れのランボルギーニ・V12モデル
オープンカーならなおヨシ!

 フェルッチオ・ランボルギーニがアウトモビリ・ランボルギーニ社を創設してから55年。紆余曲折ありつつも、現行ラインナップはV10エンジンを搭載する「ウラカン」、V12エンジンを搭載する「アヴェンタドール」、そしてつい先日発売が予告された同社初のSUV「ウルス」の3ラインと、少数精鋭になっている。

 ウラカンとアヴェンタドールにはそれぞれバリエーションが用意され、オープンモデルのスパイダーやロードスター、ワンメイクモデルのスーパートロフェオ、ハイパフォーマンスのペルフォルマンテなど、自分のライフスタイルや好みに合わせて選べるのが特徴だ。単純に2車種というわけではない。

 久々のスーパーカーレビューとなってしまったが、今回はランボルギーニから「アヴェンタドール S ロードスター」をお借りした。すでにつばさのレビューは生放送で行なったので、まずは下の動画をご覧頂き、そのエンジン音などを堪能してほしい。

 ちょうど1年前にも同社の「ウラカン RWD スパイダー」をお借りしてレビューしたが、今回はフラッグシップモデルであり、ランボルギーニの象徴・V型12気筒エンジンを搭載した「アヴェンタドール」の上位モデル“S”のオープン、アヴェンタドール S ロードスターである。

 やはり時期的にオープンカーで走りたかったのだが、結論から言うととんでもないモンスタースペックで風を感じている余裕はなかった。スペックは6.5リッターのV12自然吸気エンジン、最大出力は740馬力/8400rpm、最大トルクは690Nm/5500rpmで、トランスミッションは7速セミATを搭載する。740馬力も驚きだが、6.5リッターの自然吸気エンジンでこの馬力を絞り出すのも驚きだ。この馬力を四輪駆動で効率良く路面に伝える。そして0-100km/hの加速は約3秒で、最高速度は350km/hと、スペック表を見ているだけでもワクワクするクルマだ。

 気になるお値段だが、お借りしたクルマはオプション盛りだくさんなので約5300万円(税込)となっている。ノーマルの状態だと4996万9107円と、300万ほどオトクである。このくらいの金額になると、まさに“夢のクルマ”と言える。だが夢をみるのは自由だ。

 スリーサイズは全長4797×全幅2030/全高1136mmと、横幅は広いが全高は圧倒的に低い。車重は1625kgだがアヴェンタドール Sが1575kgだと考えるとオープンモデルで50kg増はかなり軽量化を頑張っている。ウラカンの場合、ノーマルとスパイダーで120kg増である。

 まず、クルマへの乗り込みで苦戦。幅広のサイドシルに上に跳ね上がるシザーズドアのため、どこを持って踏ん張ればいいのかわからず、尻モチを付く形でシートに滑り込んだ。座ってしまえば、シートのホールド感とインパネまわりのコックピット感に、否が応でも気持ちが昂ぶる。そしてルーフがないので、上には無限の空が広がっているのである。開放感もハンパない。

 ただ、このルーフは手動で取り外しをしなければならず、外したルーフはフロントのトランクにしまわないといけないため、荷物がまったく積めなくなる。ただでさえモノが載らないクルマがさらに載らなくなってしまうのだが、お金持ちはだいたい身軽なので気にしないと思われる。

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