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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第561回

苔むした岩の上で瞑想!? 長崎のお寺猫たちを撮る

2018年05月26日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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境内の隅にある大きくて苔むした岩の上でじっと瞑想にふけるキジトラ(2018年5月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

境内の隅にある大きくて苔むした岩の上でじっと瞑想にふけるキジトラ(2018年5月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

 日本の古い港町って港があり、狭くて細長い平地に町があり、その後ろの山の斜面、少し高くなったところにお寺がずらっと並んで寺町を形成するイメージがある。尾道はそうだったし、長崎もそうだ。

 前回訪れた商店街と平行する道が山側の少し高くなったところにある。それが長崎の寺町。

 通りの山側にお寺がずらり並んでいる。江戸時代、斜面にそって各宗派の寺が集められたのだ。

 少し高台で寺、といえば猫がいそうではないか。

 実は、地元の方と猫話をしてたら、猫に出会えるよってお寺を教えてもらったのである。

 通りから長い階段を上ると(斜面にあるので上らなきゃいけない)、併設している幼稚園が終了した時間だったのか、二組の親子が日陰で休んでいるのが見えた。その中のひとりが「猫だ」と叫んだのである。

 階段を上り追えたばかりで切れた息を整える間もなく顔を上げると、本堂へ上る階段の下をとことこと歩いている白いヤツがいる。

 思わず首から提げていたカメラを上げて撮ったのがこれ。

暑い中、日差しを浴びて気持ちよく歩いてるの図。この猫も前回の猫のように尾曲がりか。なお、暗めの背景にシロネコは猫が白トビしやすいのでちょっとマイナスの補正をかけて撮るのがコツ。これは-0.7の露出補正をかけてある(2018年5月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

暑い中、日差しを浴びて気持ちよく歩いてるの図。この猫も前回の猫のように尾曲がりか。なお、暗めの背景にシロネコは猫が白トビしやすいのでちょっとマイナスの補正をかけて撮るのがコツ。これは-0.7の露出補正をかけてある(2018年5月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

 で、井戸の前でごろん。人に慣れてるように見えたのでぐぐっと近寄ってみると案の定逃げる気配なし。

 レンズを広角にしてぐぐっと背景ごと狙ってみた。

井戸の前でごろんと転がったシロネコ。右目がちょっと痛々しい(2018年5月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

井戸の前でごろんと転がったシロネコ。右目がちょっと痛々しい(2018年5月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

 今回持っていったカメラは3台。1台はオリンパスの「OM-D E-M1 Mark II」+広角から望遠まで1本で撮れる万能猫撮りレンズ「12-100mm F4」。さっきの歩いてる猫は望遠側でこっちのころんと転がってる猫は広角側で。撮り分けられるのがいい。

 ほかにも猫がいないかなと境内を散歩してると、左から歩いてくるチャトラを発見。カメラを構えたら、向こうからさっきのシロネコがとことことやってきてご挨拶。

左から来たチャトラと奥から来たシロネコが交差点でぶつかってご挨拶って感じ(2018年5月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

左から来たチャトラと奥から来たシロネコが交差点でぶつかってご挨拶って感じ(2018年5月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

 かと思いきや、そのまましゃがんで撮影してる私の足元へやってきてゴロン。どうやら、場所を移動した私を追いかけて歩いてくる途中でチャトラに挨拶しただけだったらしい。

 その証拠に、挨拶が終わったらこっちへまっすぐ歩いてくるではないか。

挨拶が終わったらそのままこっちへやってきた尾曲がりのシロ(2018年5月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

挨拶が終わったらそのままこっちへやってきた尾曲がりのシロ(2018年5月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

 で、足元にやってきてへちゃ。

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