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T教授の「戦略的衝動買い」 第480回

温かみを感じる? 竹尺のような真ちゅう定規を衝動買い

2018年05月09日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授、編集●編集部ハシモト

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伝統的なスタイルを踏襲した真ちゅう竹尺(30cm)はクラシカルな雰囲気だが、海の向こう生まれのリーガルパッドとも製図ペンとも、消しゴムとも相性は抜群だ

伝統的なスタイルを踏襲した真ちゅう竹尺(30cm)はクラシカルな雰囲気だが、海の向こう生まれのリーガルパッドとも製図ペンとも、消しゴムとも相性は抜群だ

意外と少ない30cm定規の素材バリエーション

 2017年のいつ頃かは忘れてしまったが、真ちゅうの竹尺(30㎝定規)を衝動買いしてしまった。

 定規の類を衝動的に買うのは今回が初めてではなく、今まで何十回とあった。基本的に過去、定規を仕事や作業の必要に迫られて買ったことはほとんど一度もなかった。

15~20cm前後の定規は、ペンケースにもポケットにも楽々収まるサイズなので需要は多く、さまざまな素材のバリエーションが楽しめる定規だ。写真は上から竹、ガラス、木、真ちゅう、カーボンファイバー、IC基板、チタンの定規

15~20cm前後の定規は、ペンケースにもポケットにも楽々収まるサイズなので需要は多く、さまざまな素材のバリエーションが楽しめる定規だ。写真は上から竹、ガラス、木、真ちゅう、カーボンファイバー、IC基板、チタンの定規

 筆者にとって定規とは、実用物であると同時に、極めて楽しい趣味のコレクションの対象でもある。出先などのモバイル環境を前提に考えれば、カバンやペンケース、ジャケットの胸ポケットに簡単に収まる15~20cm前後の直線定規は極めて実用的かつコレクションしていても楽しいものだ。

 小振りな定規は実用目的と収集目的で多くのファンがいるからか、定規に使われている素材もバリエーションが豊富だ。筆者がコレクションしているものだけでも、最もポピュラーなアクリル、オーソドックスな竹、それ以外にガラス、木、真ちゅう、カーボンファイバー、IC基板、チタンなど、なかなか多様だ。

30cm定規は素材の選択幅は極めて少なく、ありきたりの竹や木、アクリルやステンレスがほとんどだ。しかし大きくて扱いやすいので、形状のバリエーションはデザイン系やジョーク系も多い

30cm定規は素材の選択幅は極めて少なく、ありきたりの竹や木、アクリルやステンレスがほとんどだ。しかし大きくて扱いやすいので、形状のバリエーションはデザイン系やジョーク系も多い

 一方、極めて実用的に自宅や学校、会社で多くの人に日々使われている標準的な30cm定規は、それほど多様な素材利用は見当たらない。

 サイズが2倍以上あることによるコスト問題や重量、サイズゆえ、商品企画者が趣味の用品というより実用性に重点を置くからか、極めて一般的な竹、木、ステンレス、アクリル……と想定内の素材が多い。

 趣味系ではサイズが大きいゆえの加工可能性を生かしたジョーク系のアイテムがいくつかあるが、いずれも価格帯的にはチープな部類に属するモノばかりだ。

 そんな実用性とコスパに重心を置いた商品ばかりが目立つ30cm定規の世界に現われたのが今回ご紹介する「真ちゅうの竹尺」だ。

 製造しているのは栃木県に本拠を置く「マルイテクノ」という測定器メーカーで、オリジナルデザインの長尺やスコヤー(直角定規)、ノギス、折り畳める15~30cm定規などいくつかの真ちゅう製の定規を「ICHIREI」ブランドで製造販売している。

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