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XperiaからWALKMANまで! ソニー好きのソニー製品徹底レビュー 第6回

Xperia XZ1でLDAC/aptX HD接続時のハイレゾ音源を聞き比べてみた

2018年04月30日 10時00分更新

文● ジャイアン鈴木 編集● ASCII編集部

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 多種多様で魅力的なガジェットをリリースするソニー。そんなソニー製品をXperiaを中心に、ITライターのジャイアン鈴木氏がレビューします。今回はBluetooth時のハイレゾ音源の音質についてチェックしました。

 Xperia XZ1はBluetoothオーディオコーデックとして、SBC、AAC、aptXだけでなく、aptX HD、LDACなどの高音質コーデックに対応しています。LDACのサンプリング周波数は96kHz/24bit、aptX HDは48kHz/24bitとなっており音質面ではLDACのほうが優れています。しかしデータ伝送量はLDACが最大990kbps、aptX HDが576kbpsとなるため、遅延はaptX HDのほうが少なく、また通信の安定性の面でも有利です。

Bluetoothオーディオコーデックの違い

  サンプリング周波数/
量子化ビット数
遅延
SBC 48kHz/16bit 220ms(+/-50ms)
AAC 48kHz/16bit 800ms(+/-200ms)
aptX 48kHz/16bit 100ms(+/-10ms)
aptX LL 48kHz/16bit 40ms
aptX HD 48kHz/24bit 不明
LDAC 96kHz/24bit 不明

Bluetoothオーディオコーデックの遅延はクアルコムのプレゼン資料から引用しています

 Xperia XZ1と言うかAndroid 8.0搭載スマートフォンは、ある設定でBluetoothオーディオコーデックを固定できます。そこで、LDACとaptX HDに両対応しており、「ハイレゾ級」を謳うワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM2」でハイレゾ音源を聴き比べてみました。

まずは「Playストア」から「Headphones Connect」をインストール

Xperia XZ1でWH-1000XM2をタッチして、NFC機能でペアリング

「設定→システム→端末情報」の「ビルド番号」を連打して、「開発者向けオプション」を有効にします

「設定→システム→開発者向けオプション」の「ネットワーク→Bluetoothオーディオコーデック」で任意のオーディオコーデックに固定します

左がLDAC固定時、右がaptX HD固定時の「Headphones Connect」の画面。Bluetoothとバッテリーアイコンの横に、利用しているBluetoothオーディオコーデックが表示されています

 さて、LDACとaptX HDを聴き比べた結果ですが、正直に申し上げて音質の差はよくわかりませんでした。もちろんSBCと比較すれば雲泥の差なのですが、LDACとaptX HDの音質の違いはまったくもって判別不能です(ワタシには)。

 遅延についても音楽だけでなく、ゲームでも試してみたのですが、両者に差はないように感じます。もちろん有線イヤフォンに比べれば、明らかに音が遅れて聞こえてきますが、LDACとaptX HDの差はごくわずかです(ワタシには)。

音質の比較には、ハイレゾ音源(FLAC 96kHz/PCM 44.1kHz)を使用しました

 結論としては、データ伝送量がLDACより抑えられているaptX HDのほうが、Bluetoothが混雑している環境でも安定して通信できるはずなので、ほとんど音質が変わらないのですから個人的にはaptX HDを選びます。とは言え若い人ほどワタシより多くの音が判別できるはずです。最終的にはご自身で聴き比べて、どちらのオーディオコーデックを利用するかご判断ください。

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