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サードウェーブが「ルフス(LFS) 池袋 eSports Arena」をオープン!

池袋から始まるeSportsの世界

2018年03月19日 19時00分更新

文● 清水 学 構成●ASCII

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誰でも気軽に使えるスペースと考えてほしい

――ルフスについてお聞きします。PCなどの設備はどのような感じでしょうか

榎本 スペースとしては420平米に、GALLERIAのハイスペックPCを100台置いて、同時に動かせるような施設になっています。イベントなどで使える常設のステージがあり、その両サイドに10席ずつの選手席を設けます。ここはガラス張りの防音スペースになっています。本格的なeSportsの試合で対戦をしようとすると、相手チームに戦略が聞かれないようにしないといけませんし、観客からの音などもゲームの妨げになる場合があるためです。一方、お客さんは選手の表情を見たいでしょうから、ガラス張りにもこだわりました。

――準備からオープンまでに問題などはなかったのでしょうか?

榎本 この1年準備に時間を費やしてきましたが、その中で出てきた問題はありました。例えば電力を意外に使う点。100人が入って100台のPCを同時に動かす熱気量がすごいので、通常のエアコンではまかないきれないといったことです。

――利用料金はどのくらいなのですか?

榎本 3時間で1000円程度を予定しています。ネットカフェのように時間でいくらという形になります。そこで儲けをとるというよりも、ユーザーの裾野を広げることを第一に考えた料金体系です。Steamのアカウントを持っていれば、自分が購入したゲームをそこで使うこともできます。

――手ぶらでルフスに行っても遊べるということですね。自宅ではなくルフスを使うメリットはなんでしょう?

榎本 やはりそれはオフラインの楽しさですね。友達を誘うとか、イベントを見に来るということもあると思います。世界的に人気のあるゲームではチーム戦が必須になるものが多い。日本は1対1のゲームは強いのですが、チーム戦になると弱い。これはチームを作ること自体が大変だからではないかと考えています。

 また、コミュニティの方から、ゲームイベントを開催したいが場所の選定が問題になるという声が増えています。いままでのようにどこかにPCを設置して準備するのではなく、ルフスならPCが常設されているのだからここでイベントを開きましょうという話もしやすいと思います。ルフスだったら100台同時にできるよねという感じに認知が進んでいけば、イベント開催がしやすいのではないでしょうか。

――PCを100台も使うイベントの企画には難しさもありそうですが。

榎本 いえ、そこはご心配なく。PC席はすべて可動式なので、一部を貸してくださいといった要望も受け付けます。逆にスペースすべてを使うけれど、50台あればいいというのであれば、使わない分を片付けることもできます。フレキシブルな環境の中で、目的に合わせてご自由にお使いくださいという感じです。

――これだけの数のPCを稼働するとなると、運用やハードの更新もたいへんですよね?

榎本 ルフスのハードは常に最新のものにアップデートしていきます。我々としてもGALLERIAの最高のプレゼンテーションの場にもなります。逆に「ハードが古くて遅れているよね」とお客様に言われたらたいへんですから、そこは本気で取り組みます。

――施設の稼働率はどのくらいで考えられていますか?

榎本 100%と言いたいですが、あまり稼働率にはこだわっていません。何パーセントを目指せという目標もありません。それよりも、本当に居心地がいい場所なのか、PCがちゃんと動くのか、空調は快適なのかといったことのほうにまずはこだわっています。

――ルフスは池袋にできるということですが、池袋が選ばれた理由はなんでしょう?

榎本 まずゲームで遊ぶ若年層がたくさんいること。大学生や時間に余裕のある人が集まってくれそうな候補地をいくつか見て回りました。100台のPCをきちんと置けるスペースを都内で見つけるのは大変でしたが、その条件と合致したのが池袋の物件でした。

――この池袋のルフスを起点とした地方展開も考えられていますか?

榎本 やりたいですね。というかやるつもりでいます。まだ事業計画にはなっていないのですが社内で話題にはしています。その場合の候補地は、やはり商圏があって、比較的人口の多い場所ということになると思います。

――ルフスを運営することで、御社の製品にプラスとなることは何でしょう?

榎本 ルフスを作った意味という点では、ユーザーの裾野を広げるという目的のほかに、エンドユーザーの声を生で、直接聞けるということがあります。遊んでいるその場で聞ける。これは非常に有益だと思っています。

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