本連載は、Adobe Acrobat DCを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第49回は、Acrobat DCの見た目をカスタマイズして好みの操作画面にしてみる。
Acrobat DCの画面は、ビジネスで使いやすいようにわかりやすいUIになっている。とはいえ、人によってヘビーユースする機能は異なるので、ルーチンになっている操作があるかもしれない。
たとえば、PDFファイルを開くと、デフォルトで「幅に合わせる」設定が有効になっており、横幅いっぱいに表示される。縦長の文書だとスクロールしたり、「全体表示」設定にしないと全体を確認できないのだ。画面の小さいノートPCでは読みやすいかもしれないが、オフィスの大画面ディスプレーでいちいち表示倍率を調整するのは手間がかかる。Acrobat DCのデフォルトツールバーや第2ツールバーも、欲しい機能のボタンがなく毎回メニューから辿るので手間がかかったり、逆に使わないボタンが多くて邪魔と言うこともあるだろう。そんな時は、Acrobat DCの設定をカスタマイズして、好みの操作画面にしてしまおう。
デフォルトの表示方法を変更してみる
デフォルトの表示方法を変更するなら、「編集」メニューから「環境設定」→「アクセシビリティ」を開き、「ページレイアウト設定を上書き」の「常に倍率設定を使用」にチェックする。続いてプルダウンメニューから「全体表示」や表示したい倍率を選べばいい。「OK」をクリックして設定画面を閉じれば、それ以降に開くPDFファイルは好みの倍率でいきなり表示されるようになる。同様に、デフォルトでは単一ページ表示だが、「見開き表示」になるようにカスタマイズすることも可能だ。
ツールバーのアイコンをカスタマイズしてみる
ツールバーのアイコンはカスタマイズできる。ボタンのないところを右クリックして、メニューを選ぶと、アイコンの選択が可能になる。チェックが付いていれば表示され、外れていれば非表示になる。メニューの下にはすべてのアイコンを表示したり、デフォルトの状態に戻す項目も用意されている。
「ファイル」ツールはすべてのアイコンが表示されているが、「編集」「ページナビゲーション」「ページ表示」「選択とズーム」などはほとんどの機能は非表示になっている。よく使う機能を並べておくといいだろう。
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