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子どもの話し相手になってくれる:

スマートスピーカーに子守りをさせる

2018年03月16日 16時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 アスキーの盛田 諒(34)です、こんにちは。1歳児の父親をやっています。最近知り合いのパパさんママさんが次々とスマートスピーカーを買い、口々に「子どもがよく遊んでいる」「便利だ」と言うので、欲しくなっています。

●子どもが話しかけている

 「機嫌を損ねて泣いてた子ども、『ねぇGoogle』で、Google Homeにいろいろ話させたら、泣きやんだ! べんり…」

 Facebookにそう書いていたのはフリーライターの岡田有花さん。「Google Home mini」「Amazon Echo」という2台のスマートスピーカーをもっていて、2歳になるお子さんが、よく音声アシスタントに話しかけているそうです。

 「こどもが『アレクサ、ぎゅうにゅうと、スマホと、でんわと、パンダと、どれがすき?』と聞いていた。それぜんぶ、君が好きなもんやな。アレクサさんは、残念ながら認識できず」(岡田さんのFacebookより)

 今はスマートスピーカーが子どもの声をなかなか認識してくれず、岡田さんが言い換えてあげないといけない状態。滑舌がよくなると1人でもしゃべれるようになりそうですが、遊んでいる子どもの様子はとても楽しそうです。

●アラーム機能が役に立つ

 大学の同級生だったNくんは、2歳になる娘ちゃんがよくAmazon Echoの童謡を聴いていると言っていました。「ぞうさん」「ひげじいさん」「おべんとうバス」「バナナくん体操」などをよくリクエストしているそうです。

 「ごはん中に童謡リクエストしてくるので、『あと一口これ食べたらね!』みたいな使い方をしてる。笑 保育園で習ってるぽい歌とかも親がその歌知らなくてもタイトルさえわかればすぐアレクサ再生できて踊ってもらえる」(Nくん)

 よく使っているのがスマートスピーカーのアラーム機能。

 「朝の鬼のようなタスクを全力でこなしていく中で、『寝室の電気つける(娘をそろそろ起こす用)』とか、『火の元確認』とか、『生協注文確認』とか色々を必ず決まった時間に言葉で示してくれるのは目安として結構助かっている」(同)

 時計代わりにしているわけですね、かしこい使い方です。

 以前にスマートスピーカーを使ったときは赤ちゃんを抱っこしたまま「ルンバで掃除して」とお願いできることに感動しました。スマートスピーカーは育児世帯を支える家庭用ロボットの1種なのかもしれないとも感じます。

●親はどれを買うべきか

 では買うならどれか。まわりの親はだいたいAmazon Echoシリーズ(実売価格5980円~1万7980円)、Google Homeシリーズ(実売価格6480円~1万5120円)を買っています。無難な選択肢ですね。

 Amazon Echoは機能(スキル)が多いこととAmazonで買い物がしやすいこと、Google HomeはGoogleマップと連動した経路検索などGoogleのサービスを使いやすいことが特長。どちらも求める機能を探しづらいことが課題です。

 ほかの候補としてはソニー「LF-S50G」など。音質が良いのが特長ですが、実売価格2万5000円と高級。オーディオとしては良いですが、バタバタした環境で使うにはちょっとオーバースペックかもしれません。

 変わったところでは「LINE Clova Friends」があります。実売価格は8640円、一部店舗では3370円程度で販売中(4月1日まで)。2850mAhバッテリー内蔵で持ち運べるのが特徴。LINEで音声通話ができて「ママに電話かけて!」も実行可能です。LINEキャラクター型で遊び相手にするには良いかもしれません。

 まわりを見るとAmazonかGoogleを買いたくなるのですが、あえて変わり種のLINEを選ぶのもおもしろそうです。おもちゃっぽいですし。

 ただ将来、赤ちゃんが自分よりスマートスピーカーに話しかけるようになったら悲しいですね。日本小児科医会は2013年に「スマホに子守りをさせないで」と、子どもにスマホを見せるのを控えるよう呼びかけていました。一方のスマートスピーカーは目が悪くなる要素もないし、依存しないかぎりはコミュニケーションの練習になるので良いような。買ってから考えてもいいのかな。


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