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震災から7年、福島のイマの魅力をお土産で伝えるプロジェクト

2018年03月11日 13時00分更新

文● 佐藤ポン 編集●南田ゴウ/ASCII編集部

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30万匹のいわなを養殖する
人気の観光スポット「いわなの郷」

 記者会見の後、「福の小みやげプロジェクト」に参画している2つの事業者を取材した。まず最初は「スモークいわな」を生産する株式会社あぶくま川内。同社は福島県双葉郡川内村に「いわなの郷」という養殖場を経営している。報道陣を出迎えてくれたのは、代表の横山 祐二氏。横山氏は「いわなの郷では約30万匹のイワナを養殖している」と語る。広大な敷地内にはいけすや釣り堀があり、夏期シーズンは観光客で賑わうそうだ。

あぶくま川内・代表の横山 祐二氏

いわなの郷を案内してくれた渡邊 秀朗氏

 スタッフの渡邊 秀朗氏に案内されたのは、いくつもの水槽が並んでいる養殖場。水槽ごとにイワナのサイズが異なっており、用途に応じて使い分けているそうだ。施設内でもっとも大きなイワナは50cmにもなり、刺し身用に育てているとのこと。「スモークいわな」に使用されるのは20~30cmのもので、ほかには塩焼きとしても使われる。

水槽の中には元気なイワナがうじゃうじゃしている

イワナのイキのよさを証明するために、捕まえて見せてくれた。このイワナは50cmサイズ。刺し身にして食べるそうだ

底に細い隙間がある箱を使って、イワナのサイズを測る。この隙間から落ちないイワナは大きく育っている証なので、ワンサイズ大きな水槽に移す

いわなの郷の釣り堀は夏季限定。また、釣ったイワナは施設内で塩焼きにして食べられるそうだ

室内の稚魚を育てる施設。見せてもらったのは、数日前に生まれたばかりのイワナ。サイズは1cm程度しかない

渡邉氏がイワナのさばき方を紹介。ものすごいスピードでガンガンさばいていた

真っ白でおいしそう! なお、イワナのウロコは粘膜の下にある。とても細かいため、食べても気にならないので取る必要がないとのことだ

干されている状態のイワナ

 敷地内のレストラン「幻魚亭」では、イワナ料理を楽しめる。スタッフによると、「川魚は臭いというイメージがあるが、ここのイワナは養殖なので臭いません。唐揚げとビールなんて最高ですよ」と語っていた。

施設のほぼ中央にある建物が幻魚亭

「福の小みやげプロジェクト」以前に販売されていたパッケージ。こちらの商品も継続して販売中

ここで売られているオススメ土産「いわな3部作」はコレ

「福の小みやげ」にもなっている「スモークいわな」。やわらかくて食べやすい。スモークの香りがクセになる。取材中なのでビールを飲めなかったのが悔やまれる

約1年前に開発した商品「いわなのアヒージョ」も人気商品のひとつ。そのまま食べてもよし、パスタにからめてもヨシ

「幻魚亭」の食券機には魅力的なメニューがずらり。5~8月限定の「岩魚刺身」が気になる

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