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ミスターBIG PAD シャープ中村さんが語る「なぜ会議室で支持されるのか?」

働き方改革の切り札! BIG PADはオフィスの「センターハブ」になる

2018年03月05日 15時00分更新

文● 二瓶朗 編集●村山剛史/ASCII.jp

提供: シャープ株式会社

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ペンソフトの進化。機能の整理が進み、アイコンのわかりやすさが向上しているのがわかる

タッチディスプレイの命! 書き味へのこだわり

最新のタッチペンでは、2mmのペン先で接地点が見やすく細かい文字や線の書き込みが可能。さらに画面を適宜指し示せる「ポインター機能」も内蔵

中村 先ほど少しお話しましたが、本体の進化とともにペンへのこだわりも忘れてはいません。静電容量方式への移行に伴って最適なペン&イレーザーへと進化しています。

 この“書き味”には非常にこだわりと自信があって、海外では商標をとって「Pen-On-Paper」という表現で宣伝しているほどです。日本語にすると「紙に書いているようだ」といったところなのですが、あまりピンと来ないのが弱点です(笑) このこだわりの書き味は体験していただかないとわからないので、国内ではできる限り体験していただけるように、イベントなどを催しています。

 実はこのペン、通信方式だけでも大きく進化していまして、初代タッチペンは超音波方式でしたが、第2世代は無線通信方式に。第3世代はBluetooth方式です。

 ボタンが増えて複雑な操作が可能になり、筆圧感知やポインター機能も備えます。まだまだこだわる箇所はありますが、まずは乾電池方式から充電方式にしたいなと考えています。

── ペンソフトに関してはいかがでしょう?

中村 当初はサードパーティ製のタッチペンソフトを採用していました。自社開発するようになってからは、不要な機能をカットしたり、アイコンをわかりやすいデザインにしてみたりと小まめにアップデートしています。

 また、複数人での操作が可能になった第2世代からはメニューを人数分表示できるようなスクエアメニューを採用しました。「インジケーター」をタッチすると、ペンの周囲にメニューを表示し、シンプルで使いやすいユーザーインターフェースになっています。

SHARPペンソフトの「インジケーター」をタッチするとペンの周囲にメニューを表示。画面を広く使えるだけでなく、ペンや視線の移動も少なくできる

── ここまで順調に進化したように見えるBIG PADですが……。

中村 意外に思われるかもしれませんが、いろいろと問題が発生するのが「スタンド」に関する件です。

 デザインにこだわったものも多いのですが、納品時に大き過ぎてエレベーターに乗らないとか、ディスプレイを設置したあとにスタンドごと移動しようとしてもドアを通れず、結局再度分解しないと別室に動かせないという事態が起きました。そして、画面よりも前に脚があると操作中に躓きやすいという課題もあります。

 実にさまざまなご意見をいただいておりますので、スタンドにも改良は及んでいます。

── 今後、BIG PADがさらなる普及をみせるには、どこがポイントと予想されていますか?

中村 究極的には、アナログのいわゆるホワイトボードを置き換える存在がBIG PADだと考えています。ホワイトボードは簡単に導入できますし、当然安価です。

 薄型軽量化や低価格化ももちろんですが、それなりの価格を支払っても使う価値があるという“BIG PADの真価”をお客様に伝える必要があると思います。触っていただければ使い勝手のよさはわかっていただけると思うのですが、その機会をさらに増やしていく必要があると考えています。

 また、薄型軽量化は徐々に果たされつつありますが、それでもまだ場所をとりますよね。こういった点を考えるに、BIG PADはまだまだ進化できると思っています。

インタラクティブホワイトボードの国内市場規模

インタラクティブホワイトボードの4K比率(世界)

BIG PADはオフィスの“センターハブ”になる!
ミスターBIG PADが夢見る将来のオフィス像

── ここ数年で言われている「働き方改革」の雰囲気は追い風になっていますか?

中村 はい。ただ、そのためにはBIG PADによってどれだけ費用対効果があるか、お客様へ上手く伝える必要があります。

 ハードウェアの特性や特長だけではなく、「遠隔地との会議も簡単ですよ」「議事録を取らずに済むので会議の手間が減らせますよ」というような、ソフトウェアやソリューションを含んだメリットをお客様により提示できるようにしていきたいです。また今後は、複合機との連携機能といった、弊社ならではの提案もしていきたい、と考えています。

── たとえば10年後に、BIG PADを使うことでこんな未来が来ればいいな、というような理想はありますか?

中村 元々このBIG PADには、オフィスの“センターハブ”になってほしいというイメージを持っているんです。

 BIG PADの周りに社員が集まって日常的に情報交換をしたり、そのときにはBIG PADに触れたり話しかけたりすることでさまざまな情報が得られたり……何でもないときにサイネージとして環境映像を表示しているなんて使い方もあるでしょう。

 最近流行のスマートスピーカーのようなことができればとも思いますが、やはり、“人間が書く”というところにこだわりたいところです。10年とは言いませんが、何年かあとにはオフィスの中心にあって、BIG PADに何でもつながっている、といった存在になってもらいたいですね。

(提供:シャープ株式会社)

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