MoguraVRのゲームとって出し 第63回
フルーツを食うか、フルーツに食われるか……
巨大フルーツを撃退しながらレジ打ちバイト「Shooty Fruity」
2018年01月15日 15時00分更新
今回紹介するのは、遺伝子操作による凶暴化したフルーツたちが巣食うスーパーでレジ業務をこなすアルバイトシミュレーションゲーム「Shooty Fruity」だ。レジ打ちをしながらフルーツを撃つという異色のシミュレーションゲームとして注目を集め、SteamだけではなくPlayStation Storeでもリリースされている。
プレイヤーはスーパーの店員となりレジを守っていく。レジに押し寄せてくるのはお客様ではなく、凶暴化したフルーツたちだ。レーンを流れてくる銃でフルーツたちを撃ちながらスーパーの業務をこなしていく。近くに来ると爆発して辺り一面果汁まみれになってしまうため、持てる全ての手段でフルーツを撃退しよう。
スーパーの店員、ということは当然ながらレジ作業もしなくてはならない。ベルトコンベアで流れてくる商品をスキャンするとポイントが入り、ステージクリアするための得点を獲得したり、強力な武器をアンロックして使用したりできる。「警備員を雇えばレジ作業に専念できるのに……」などとは思ってはいけない。フルーツたちから商品を守れるのはあなただけなのだ。レジ係としての役割をこなしつつ、フルーツを撃ち抜いていこう。
スタッフルームではチュートリアルや武器の購入ができる。この部屋はフルーツの事を考えなくていい、安らぎの空間だ。チュートリアルは紙に書いてあり、日本語に完全対応しているため内容の理解も簡単だ。迷った時は一度ここに来るといい。
射撃が苦手なプレイヤーは射撃場で練習できる。トリッキーな動きをするフルーツにはなかなか弾を当てにくい。銃が流れてくるレーンやテーブルの高さもここで変えられるため、自分に最適な設定に変えておこう。武器の変更もできるので、ショップで購入したらセットしておくことを忘れずに。
無事に業務時間が終了するとステージクリアとなる。それまでにできる限りの商品をスキャンし、フルーツたちを粉砕しよう。ポイントを稼いで新しい武器を買えばそれだけ有利にゲームを進められる。ステージが進むにつれて想像だにしないフルーツたちが大挙して押し寄せてくるため、あらゆる準備をしておこう。
シューテイングゲームとレジ打ちという、一見全く関係ない二つの要素を組み合わせた本作。単なるVRシューティングが非常に多い中、本作はレジ打ち要素を加算、マルチタスクなゲームにすることで面白さを引き上げている。やり込み要素も多く、長時間プレーできる作品でもある。
一方、最初は操作や手順に慣れず忙しく感じるものの、いちど慣れてしまえば同じ作業を繰り返すだけになってしまう。フルーツやレジ打ちの内容こそ変わるが、やることは基本的には変わらず、マルチタスクゲームといっても慣れれば“作業ゲー”になってしまうのは痛い点だ。
欠点はあるものの、作品の完成度自体は非常に高い。フルーツの不規則な動きやシューティングと組み合わせられたレジ打ちの楽しさ、フルーツがはじける気持ち良さなど他のVRゲームでは体験できない要素が多く含まれている。シューティングゲームは好きだが、ただ撃つだけのゲームには飽きてしまった…… というユーザーにはオススメの作品だ。
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