12月、筆者が初めて訪れたグアムは、真夏のような暑さで絵に描いたような「南の島」でした。米国でありながら、携帯キャリアを始めとする様々な点が本土とは異なる、独特の雰囲気を持つ島でもあります。
今回の旅にスマホとして持ち込んでみたのが、12月1日に発売されたばかりのファーウェイ「HUAWEI Mate 10 Pro」です。
米国でありながらいろいろと特殊なグアム
グアムは米国の準州となっており、50の州からなる本土とはさまざまな制度やサービスが異なります。旅行者にとって、消費税がないため買い物がしやすく、ショッピングモールが充実しているのは嬉しい点です。
いわゆるガジェットを売る店がほとんどないのは寂しいところですが、携帯キャリアとしてAT&TやVerizonなど米国の4大キャリアではなく、「ドコモパシフィック」など独自の事業者が展開している点は注目です。
特に2017年の夏からは日本のドコモが「ドコモスマートアイランドプロジェクト」と題してグアム展開を強化しており、dポイントが利用できる店も登場しています。
ドコモパシフィックではプリペイドのSIMカードも売っていますが、日本のドコモユーザーなら24時間980円の「海外1dayパケ」が圧倒的に便利です。グアムを含む米国などでデータ通信を無制限に使えるキャンペーンが続いており、原稿執筆時点では2018年3月14日まで延長されています。
海外1dayパケは24時間ごとに再契約するタイプなので、旅行日数をフルにカバーする必要はありません。筆者の場合、グアムに着いたのは夜だったのでまずは2日目の夜まで24時間利用。3日目の朝まではホテルのWi-Fiだけを使い、帰りの飛行機に乗る24時間前に再度有効化。これにより3泊4日の滞在期間で980円を2回契約し、合計1960円で無制限のLTE通信を利用できました。
SIMフリー端末の増加とともにMVNOを利用する機会も増えましたが、こうして海外で利用してみると大手キャリアの便利さを再認識しました。
旅に便利なMate 10 Proのカメラ
グアムで写真を撮るのに活躍したのが、Mate 10 Proです。同時期に出たライバル機としてサムスンの「Galaxy Note8」も人気ですが、Mate 10 Proは画面がフラットで、オーソドックスなAndroidスマホが欲しい人に向いています。
カメラ機能では、AIプロセッサーが撮影モードを自動的に最適化してくれます。画像認識はローカルで動作するため、ネット接続の必要もありません。カメラアプリでは2倍ズームをすぐに切り替えられるので、旅行中にさまざまなものを撮るのに便利です。
カメラアプリにはマニュアルの撮影モードも用意されていますが、多くのユーザーはオート撮影で意図した通りの撮影結果が得られることを期待しています。そういう意味でMate 10 Proは、ユーザーの期待を上回るオート撮影を備えていることが好印象といえます。
このレベルになってくると、撮影時の問題としてはテーブルに自分の影が映り込むとか、通行人がいなくなるまで待つなど、カメラ以外の要素ばかりになってきます。2018年もスマホカメラは引き続き進化すると思われるものの、果たしてどういう方向に進化する余地があるのか、注目しています。
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