柳谷智宣がAdobe Acrobatを使い倒してみた 第40回
Acrobat DCだけで使えるショートカットキーもある
ショートカットキーを覚えてAcrobat DCを効率的に操作してみた
2017年12月27日 11時00分更新
本連載は、Adobe Acrobat DCを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第40回は、ショートカットキーを覚えてAcrobatを効率的に操作してみた。

Acrobat DCでも、もちろんCtrl+Aで全部選択したり、Ctrl+Cでコピー、Ctrl+Vで貼り付けといったショートカットキーは利用できる。いちいち、右クリックメニューから選択するよりもずっと早いので、皆さん活用していることだろう。
標準的に使えるショートカットキーの例
| Windows | Mac | |
|---|---|---|
| メニューにフォーカスを移動する(展開する) | F10 | Control+F2 |
| 開いている次の文書タブに移動 | Ctrl+Tab | Control+Tab |
| 開いている前の文書タブに移動 | Ctrl+Shift+Tab | Control+Shift+Tab |
| 現在の文書を閉じる | Ctrl+F4 | Command+F4 |
| すべての開いている文書を閉じる | なし(Ctrl+Wは現在の文書を閉じる) | Command+Option+W |
| 次の注釈やリンク、フォームにフォーカスを移動 | Tab | Tab |
| コンテキスト(右クリック)メニューを開く | Shift+F10 | Control+クリック |
| タブ付きダイアログボックスで次のタブにフォーカスを移動 | Ctrl+Tab | なし |
| テキストの選択(選択ツールが選択されている場合) | Shift+矢印キー | Shift+矢印キー |
この一般的なショートカットキーとは別に、Acrobat DCで有効なショートカットキーも用意されている。たとえば「Shift+Ctrl+T」キーでは空白ページを挿入でき、「Ctrl+Shift+D」キーではページを削除できる。メニューを表示したときに、項目名の横にショートカットキーが表示されているので、よく使う項目なら覚えておくといい。
Acrobat DCで使えるショートカットキーの例
| Windows | Mac | |
|---|---|---|
| 一時的にズームインツールを選択 | Ctrl+スペースバー | スペースバー+Command |
| 空白ページを挿入ツール | Shift+Ctrl+T | Shift+Command+T |
| ファイルの挿入 | Ctrl+Shift+I | Shift+Command+I |
| ページの削除 | Ctrl+Shift+D | Shift+Command+D |
| 前の画面 | Page Up/Shift+Enter | Page Up/Shift+Return |
| 次の画面 | Page Down/Enter | Page Down/Return |
| 最初のページ | Home/Shift+Ctrl+Page Up | Home/Shift+Command+上向き矢印 |
| 最後のページ | End/Shift+Ctrl+Page Down | End/Shift+Command+下向き矢印 |
| 前のページ | 左向き矢印または Ctrl+Page Up | 左向き矢印または Command+Page Up |
| 次のページ | 右向き矢印または Ctrl+Page Down | 右向き矢印または Command+Page Down |
| 縮小表示 | Ctrl+等号 | Command+等号 |
| 拡大表示 | Ctrl+ハイフン | Command+ハイフン |
さらに、Acrobat DCには単一のショートカットキーというものも用意されている。初期設定では無効になっているのだが、「環境設定」画面の「一般」から「単一のショートカットキーでツールを使用可能にする」にチェックし、「OK」をクリックすれば有効になる。
この状態で、PDF文書を開いてみよう。矢印アイコンの「テキストと画像の選択ツール」をクリックすると、アイコンが矢印になる。拡大表示している文書をドラッグしながら閲覧したい時などは、手のアイコンの「手のひらツール」をクリックする。この切り替えを、手のひらツールなら「H」キー、選択ツールなら「V」キーを押すだけで切り替えられるのだ。選択ツールを選んでいる状態で、一時的に手のひらツールにして移動し、離したら元に戻りたいなら、スペースキーを押したままドラッグすればいい。
このように、単一ショートカットキーは知っていれば、劇的に操作が快適になる。とはいえ、たくさんあるので全部覚えるのも無理。自分の使い方で、頻繁に行なう操作を置き換えられないか、探してみることをオススメする。
単一ショートカットキーの例
| Windows | Mac | |
|---|---|---|
| 手のひらツール | H | H |
| 一時的に手のひらツールを選択 | スペースキー | スペースキー |
| 選択ツール | V | V |
| マーキーズームツール | Z | Z |
| マーキーズーム時に一時的にズームアウト | Ctrl | Option |
| ズームツールの切り替え | Shift+Z | Shift+Z |
| 一時的にズームインツールを選択 | Ctrl+スペースキー | スペースキー+Command |
| オブジェクト選択ツール | R | R |
| オブジェクトを編集ツール | O | O |
| フォーム編集の開始/終了 | A | A |
| トリミングツール | C | C |
| リンクツール | L | L |
| テキストフィールドツール | F | F |
| 文書テキストを編集ツール | T | T |
| 墨消し | Shift+Y | Shift+Y |
| ノート注釈ツール | S | S |
| テキスト注釈ツール | E | E |
| スタンプツール | K | K |
| 現在のハイライトツール | U | U |
| ハイライトツールの切り替え | Shift+U | Shift+U |
| 現在の描画マークアップツール | D | D |
| 描画マークアップツールの切り替え | Shift+D | Shift+D |
| 雲型ツール | Q | Q |
| テキストボックスツール | X | X |
| 注釈のリストで、フォーカスのある注釈に返信 | R | R |

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