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ラスベガスで開催中のカンファレンス 「Adobe MAX」で発表

アドビがCC主要アプリアップデート、AI活用したフォント検索機能も

2017年10月19日 07時01分更新

文● 貝塚/ASCII

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アップデートされたAfter Effectsのインターフェース。データ駆動型グラフィックスと、高品質なVR、3D動画制作を簡素化。モーショングラフィックスの制作作業が効率化された

 アドビは現地時間の10月18日、ラスベガスで開催中のカンファレンス 「Adobe MAX」で、「Photoshop CC」「InDesign CC」「Illustrator CC」「Premiere Pro CC」など主要アプリケーションの機能アップデートと、Adobe Stockのサービス拡張を発表した。

 アップデート内容には、アドビのAI/機械学習プラットフォーム「Adobe Sensei」を用いた機能をふくみ、「場所や働き方にとらわれない現代のプロのクリエイターや愛好家に最新のイノベーションを提供する」としている。

 主な発表内容や、各アプリケーションの主なアップデート内容は以下の通り。また「Lightroom CC」については、別途詳報を掲載している。

  • 場所を問わず写真の編集、整理、保管、共有を可能にする、アドビの新たな オンライン連携可能な写真サービス「Lightroom CC」をリリース。プロの写真家と写真愛好家をターゲットに開発し、直観的なユーザーインターフェースを実現。フル解像度での画像編集が可能で、変更はモバイル(iOS、Android)、デスクトップ(PC版)、ウェブブラウザー版のすべてに自動的に同期される。
  • これまでの Photoshop Lightroom CCを「Photoshop Lightroom Classic CC」へと名称変更。デスクトップを中心とした従来型のワークフローに重点を置く。

各アプリケーションの主なアップデート内容

  • Photoshop Lightroom Classic CC:パフォーマンスや編集機能などを改善しました。埋め込みプレビューのワークフローが改善され、大幅に高速化された。
  • Adobe Photoshop CC:写真のサポート機能、アドビラーニングやチュートリアルの大幅な改善と、全体的な性能の向上。
  • Adobe Illustrator CC:複数のワークフロー、ユーザーエクスペリエンス、パフォーマンスの向上。
  • Adobe InDesign CC:効率的な作業を実現する機能を追加することで、複数ページのレイアウト作成を容易にした。
  • Adobe Premiere Pro CC:高度なコラボレーション機能、最新の360 度VRの没入型ワークフローと、「レスポンシブ モーショングラフィックス コントロール」を追加。
  • Adobe After Effects CC:データ駆動型グラフィックスと、高品質なVR、3D動画制作を簡素化。モーショングラフィックスの制作作業を効率化している。GPUパフォーマンスを強化。

アセット、サービス、教育リソースの拡張と統合

  • Adobe Stock:Premiere CCとAfter Effects CCのビデオユーザーに向け、プロ仕様をうたうモーショングラフィックステンプレートの提供を開始。写真、イラスト、動画、ベクターなどをふくめると、提供アセット数は1億点以上になるという。
  • Adobe Typekit:「Adobe Sensei」を活用したフォント検索機能を追加。ユーザーは、自身が所有するタイプの写真を使って、Typekitで類似フォントを探すことができる。

 CCデスクトップアプリのアップデートはすで配信されており、Creative Cloudメンバーは日本時間の10月19日よりダウンロードできる。購入プランは個人、学生、チーム、教育機関、官公庁、エンタープライズ向けの6種類。モバイルアプリ向けアプリはApp Store(iOS)およびGoogle Play(Android)からダウンロードできる。

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