このページの本文へ

「Microsoft Ignite 2017」にみるAzureの進化 第4回

Ignite 2017で強化された「Azure Machine Learning」ツール群

Excelで機械学習が可能に!「Azure Machine Learning」を統合するアドオンが登場

2017年10月02日 11時30分更新

文● 羽野三千世/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 マイクロソフトは9月25日~29日(米国時間)に開催した年次イベント「Ignite 2017」で、Azureの機械学習サービス「Azure Machine Learning」から新しいツール群を発表した。

 従来から提供してきた「Azure Machine Learning Studio」(Azure Machine LearningをWebブラウザから使うツール)を補完するものとして、「Azure Machine Learning Workbench」、「Azure Machine Learning Experimentation Service」、「Azure Machine Learning Model Management Service」の3つのツールがプレビューとして利用できるようになった。

 Azure Machine Learning Workbenchは、データ分析の前処理と実験管理を行うためのWindows/macOS向けデスクトップアプリケーション。Python、PySpark、Scalaを使ってモデルを構築できる。また、Jupyter Notebook、Visual Studio Code、PyCharmなどのIDEと統合可能だ。

Azure Machine Learning Workbench

 Azure Machine Learning Experimentation Serviceは、データサイエンティストがビッグデータやGPUを扱う実験のスピードを上げるためのサービス。機械学習の実験を、ローカルのコンテナーの上や、Azure HDInsightクラスターのApache Spark上でスケールアウトさせて動作させることができる。また、CNTK、Tensorflow、Caffe2、PyTorch、Chainerなどの深層学習フレームワークをサポート。「Azure Batch AI Training」を併用することで数百個のGPUインスタンスを使った深層学習実験を実施可能で、Gitリポジトリ上で実験のバージョン、履歴を管理する。

 Azure Machine Learning Model Management Serviceは、学習済み機械学習モデルを展開、バージョン管理、モニターするためのサービス。機械学習モデルを、ローカルのエッジデバイスやkubernetesで管理されたDockerコンテナーに展開したり、クラウド上のクラスターに展開したりできる。

Azure Machine Learning Model Management Service

 さらに、Model Management Servicesから展開された機械学習モデルは、ユーザーがコードから呼び出して簡単に利用できる仕組みになっている。この仕組みを使って、マイクロソフトは、Azure Machine LearningをExcelに統合するアドオンを開発した。Model Management Servicesで展開した機械学習モデルを、Excelから直接検出して使用できるようになる(セルで“=AZUREML”とタイプすることでExcelのなかでAzure Machine Learningの機械学習モデルが使用できる)。

ExcelにAzure Machine Learningのアドオンが登場

■関連サイト

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事

アクセスランキング

  1. 1位

    sponsored

    60年の時を超え「COBOL」がGitHub Copilotでよみがえる 勘定系アプリの“超難関”モダナイに7社が挑戦

  2. 2位

    ビジネス・開発

    富士ソフトがエンジニア1万人超を「AIネイティブ」化 実装力を武器にフィジカルAIなど3本柱に注力

  3. 3位

    ITトピック

    IT技術者の8割超「AI生成コードには人間のレビューが必要」/「偽・誤情報を見破れる」と自信を持つ人はICTリテラシーテストの正答率が低い、ほか

  4. 4位

    ITトピック

    実用化が楽しみすぎるスマート技術たち 「長距離ワイヤレス給電」から「室内向け太陽電池」「超音波センサー」まで

  5. 5位

    sponsored

    「現場に行くのが当たり前」を変えたアズビルのリモート調整 効果はプライスレス

  6. 6位

    TECH

    攻撃するAIと防御するAI 日本企業のセキュリティ対策にいま何が必要か?

  7. 7位

    デジタル

    東京タワー相当の紙を“完全撤廃” 点検業務をkintone化した“現場ファースト”な改善術

  8. 8位

    デジタル

    IoTデバイスをサイバー攻撃から守る IoT向けゼロトラストの“3つのアプローチ”

  9. 9位

    ビジネス

    開発案件の立ち上げを「60分から1分」に ソースコード管理も一本化したKDLのBacklog活用術

  10. 10位

    ITトピック

    6.4万人の熱狂をAIが導く FIFA W杯全スタジアム「デジタルツイン」化が変えた観戦体験

集計期間:
2026年07月21日~2026年07月27日
  • 角川アスキー総合研究所