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予測不可能な時代の組織論を2人のクラウドリーダーががっつり討論

セゾン情報小野CTO、クラスメソッド横田氏が語る「バイモーダル」の現実解

2017年08月23日 10時30分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

提供: セゾン情報システムズ

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7月18日、セゾン情報システムズは、「【AWS×HULFT/DataSpider】企業ITが向かうべき"バイモーダル"への道」と題したセミナーを開催した。「会社から急に「クラウド化」と振られた後に取るべき行動とは? 組織をクラウド化するための実践的方法を考える ~ Practice over Theory ~」と題されたタイトルで行なわれたパネルディスカッションでは、セゾン情報システムズ 常務取締役 CTO 小野和俊氏、クラスメソッド 代表取締役社長 横田 聡氏という2人のパネリストが「バイモーダル論」を軸に、組織をクラウド化する実践論を披露した。(以下、敬称略)

ベンチャーの社長からSIerのCTOになった小野さんとバイモーダル

大谷:みなさまこんにちは。今回モデレーターを務めさせていただく、アスキーの大谷です。

さて、冒頭からみなさんに残念なお知らせなんですが、先ほどパネルの打ち合わせが失敗しました(笑)。小野さん、横田さんと別室でパネルの打ち合わせをやったのですが、2人とも好き勝手に話し始め、パネルの方向性がまったく読めなくなってしまいました。

ということで、一応パネルの議題を作ったのですが、あくまで予想です。「バイモーダルとは?」「IT部門と業務部門の課題」「クラウド時代のシステム構築とIT部門のあり方」などで話を進め、とってつけたかのように「HULFTとDataSpiderの価値」を語っていくことになると思います(笑)。

では、自己紹介ということで、まずはセゾン情報システムズ CTOの小野和俊さんです。小野さんは3月に開催されたJAWS DAYS 2017で「クラウド時代の組織と個人」というテーマで、いっしょにパネルディスカッションをやらせていただきました。

小野:セゾン情報システムズの小野です。私はもともとサン・マイクロシステムズに入社して、シリコンバレーでの開発経験を経て、24歳の時にアプレッソを起業。データ連携ソフトのDataSpiderを手がけてきました。その後、4年前にセゾン情報システムズと資本提携し、アプレッソの代表を務めながら、セゾン情報システムズのCTOも兼務しています。よろしくお願いします。

大谷:自己紹介に引き続いて、今回のパネルのテーマでもある「バイモーダル」について教えてください。

小野:はい。「バイモーダル」はモード1とモード2という2つの様式を表します。コスト削減や効率化を追求する「Systems of Record(SoR)」と、デジタルトランスフォーメーションを前提に新しいビジネスチャンスを生み出す「Systems of Engagement(SoE)」の2つのITの形態が提唱されてきていますが、このうちSoRを手がけるのが安定性重視で、しっかりプロセスを回す「モード1」という組織。そしてSoEを展開するのが、機動性や新規性を重視する「モード2」と呼ばれる組織になります。

僕は長らくモード2のベンチャーの立場にいましたが、4年前からモード1の組織に入りました。現在はその2つの異なる組織を見る立場になり、両者いいところ、悪いところを理解し、両方とも必要と考える結論に至っています。この2つの組織を表現するのに、バイモーダルという用語がしっくりくるので、よく説明で使っています。

持たざるモノがシステムを作れるクラウドに未来が見えた

大谷:もう1人のパネラーはクラウドインテグレーターであるクラスメソッドの横田聡さんです。

横田:クラスメソッドの横田と申します。小野さんとの共通点という点では、僕も大学時代にサン・マイクロシステムズに行こうと思ったけどあきらめた口です。小野さんって77年生まれですか?

小野:76年ですね。

横田:なるほど。あの頃はサンに入るのが夢だったんです。なにしろ初任給が30万円だったし(笑)。でも、僕はもともと企業システムの構築がやりたくて、学生時代から開発をやっていました。SpringやStrutsなどのアプリケーションアーキテクチャをベースにした、企業の製造管理や知財管理などのシステムです。その延長で縁があって26歳の時にクラスメソッドを興して、最初3~4年くらいは企業向けの業務システム開発をやってました。学生時代やっていたのが、五次請け、六次請けであまりにもブラックだったので、会社を興してからは、企業の情シスといっしょにシステム案件を直接やらせていただくようになりました。

大谷:その頃、Adobe Flexのイベントにも登壇してますよね。

横田:その頃、一芸に秀でた方が商売に活きそうだということで、Adobe Flexをやっていました。ただ、業務システム開発はタームが長くて、ビジネスのサイクルとうまく合わなかったので、いろいろ模索していました。こうした中の1つがFacebookアプリです。

大谷:私と横田さんとのつきあいもその頃で、Facebookのアプリ開発の事例を取材させていただきました。

横田:IT部門の管理下で、外注のエンジニアたちがものづくりして、年単位で保守するみたいなビジネスでした。でも、そこに未来が見えなかったので、さらに模索していたとき、2008年にあったのがAWSでした。実際に触ってこれはすごいなと。

今までわれわれは企業のIT部門が持っていたハードウェアや高額なライセンスの上でシステム開発をしてきたが、持たざるモノたちが自由にアプリケーションを作れるようになるという世界を描くことができたので、そこからはクラウドベースでシステムを作るようになりました。

大谷:そこからは一気にクラウドシフトしたんですね。

横田:ただ、当初はユーザーがIT部門で、一部でしかクラウドを利用できなかったんです。開発やテスト環境はAWSだったけど、本番はオンプレ。いやで、いやで仕方なくて、開発も本番も全部クラウドでやりたいと思っていた。そんな中で、出会ったのがIT部門以外の人たちでした。

大谷:なるほど。そんなときに私が取材したのが、すかいらーくのAWS導入事例。マーケティング担当でAWSの導入を進めていた神谷さんとの出会いですね。

横田:そうです。神谷さんも手弁当でクーポンアプリのシステムを作っていて、専門家の知見が必要と言うことでわれわれに声をかけていただいたんです。でも、やり始めて1週間後には社長に上伸いただいて、発注書が来て、システムができるまでが1ヶ月。その1ヶ月後にはテレビに出ていて、その1ヶ月後にはコスト削減と施策による売り上げアップの効果が新聞に載ってました。

大谷:そんなスピード感だったんですね。しかも、構築するだけではなく、運営まで手がけているんですよね。

横田:はい。なんだかんだで3~4年経ちますが、今も機能強化を続け、運用させていただいています。

大谷:もう1点、聞きたいのは、情シスともきちんと連携しているんですよね。

横田:仕事始まる前はマーケの神谷さんとやりとりしていて、始まってからはデータ連携のためにIT部門の方とやりとりしました。基幹システムのデータをどのタイミングで、どの粒度で、上げてもらうかなどを密に連携させていただきました。

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