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プロジェクト10シーズン目に突入! ミクAMGで挑む2017年 第9回

ミクAMG、第5戦は2位フィニッシュでランキングトップに!

2017年08月16日 16時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp 撮影●鉄谷康博、加藤智充

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 7月22~23日にSUPER GT 第4戦スポーツランドSUGO、7月28~30日にスパ・フランコルシャン24時間レース(ベルギー)、そして8月5~6日にSUPER GT 第5戦富士スピードウェイと3周連続レースとなったGOODSMILE RACING&TeamUKYO。初挑戦だったスパ24時間レースは残念ながら11時間走ってリタイヤとなってしまったが、SUPER GTでは前戦SUGOで過去最上位の4位となり、シリーズランキングも3位につけている。5月に行なわれた第2戦の富士では2度のパンクに泣いたが、今回は上を狙いたいところ。

 レースウィークは雨の予報が出ていたが、山の天気は気まぐれなのか予選日は快晴。今回の予選は谷口選手からのアタックとなった。予選1回目はコースオープン直後はしばらく様子を見て待機、コースクリアになるタイミングを見計らって出発した。走り出して4周目に「1'38.685」を記録し、9番手で予選1回目を通過した。

 予選2回目を担当するのは片岡選手。コースに出て4周目に「1'38.078」とベストを更新。暫定1位に立つも、55号車(ARTA BMW M6 GT3)と7号車(Studie BMW M6)が37秒台を出してBMWがフロントローを独占、結果予選は3位で終了し決勝レースは3番グリッドからのスタートになった。70kgのウェイトハンデを背負ってこの順位は、ベストリザルトと言える。

決勝はタイヤもハマり、久々の2位表彰台!

 雨の予報だった決勝日も快晴。決勝直前に雨が降るという予報だったためウェットタイヤでグリッドに並んだが、雨の気配がないためグリッド上でスリックタイヤへとチェンジし、決勝に挑む。

 スタートドライバーは片岡選手が担当。1周目は順位を落とすことなく、3位のままホームストレートに戻ってきた。すぐ目の前には元同門の7号車がおり、完全にロックオンするもオーバーテイクには至らず、膠着状態が続く。さらに4位争いを制した31号車(TOYOTA PRIUS apr GT)が迫り、前門の虎後門の狼という状況になってしまった。とはいえ、ベテランの片岡選手は31号車を抑え続ける。シビれを切らしたのか、31号車は先にピットに入っていった。ミクAMGも26周目にピットインし、ドライバーを谷口選手へ、タイヤを4本交換してコースに復帰。

 アウトラップでは10位以下まで落ちたが、34周目に一度は抜かれた61号車(SUBARU BRZ R&D SPORT)を34周目のストレートエンドでパスし9位に。周りのピットインなどもあり、40周目には4位まで上がっていた。さらに、41周目には31号車を捉え3位になり、すべてのマシンがピットインした44周目には2位を走っていたのだった。1位を走る55号車との差も約4秒以下まで追いつき、このままいけば優勝の可能性も見えてきた。

 だがレース後半、55号車のペースがあがり、さらにミクAMGは燃費をコントロールして走らねばいけない状況になっていたため、ペースを上げられず55号車を追うことは実質不可能に。とはいえ、後ろの31号車との差も開いていたため、2位は確実だった。そしてそのまま無事にチェッカーを受け、開幕戦以来となる表彰台に上ることができたのである。

 この結果によりシリーズランキングは2位以下に9ポイント差をつけて1位に返り咲いた。チャンピオンシップを考えると非常に有利なのだが、獲得ポイントが50ポイントになったことでウェイトハンデはポイント数×2なので、次戦は100kgを積んで鈴鹿1000kmというシーズン中一番ハードなレースに挑まねばならない。しかも鈴鹿では性能調整が加わり、AMG GT3勢は25kgのウェイトを詰むことが義務づけられた。なんと50kgも重量が増えてしまうのだ。正直苦しい戦いは避けられないが、ダブルエースのドライバーを擁するGOODSMILE RACING & TeamUKYOだけに実力でねじ伏せてくれることを期待しよう。

 SUPER GT 第6戦 鈴鹿サーキットは、今年で伝統の1000kmが終了すると発表されている。来年以降はほかのラウンドと変わらない走行距離でシリーズに組み込まれ、新しくSUPER GTとは別のレース「鈴鹿10時間レース」が開催されるという。

 最後の1000kmを1ポイントでも多く獲得し、チャンピオンシップに弾みをつけたい。

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