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今年の夏は「そうだ 京都、行こう。」暑くても素敵な「京の夏の旅」レポート

2017年08月10日 10時00分更新

文● 佐藤ポン 編集●南田ゴウ/ASCII編集部

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外国人観光客が喜びそうな、絵に描いたような美しい日本庭園を見学

 花見小路通りにある料亭「祇をん豆寅」での昼食後、「青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)」に向かった。この寺は江戸の大火で御所が炎上した際、後桜町上皇が仮御所としたことがある格式の高い寺院だ。

 入り口から建物に入り廊下を歩いていくと「華頂殿」「小御所」「宸殿」を順番に見学することになる。建物の美しさもさることながら、周囲に広がる日本庭園がすばらしい。敷地すべてが国の指定史跡となっているのもうなずける。

昼食は「祇をん豆寅」の豆すし膳(4200円)。食べるのがもったいないくらいかわいい創作料理だ

天台宗総本山比叡延暦寺の三門跡のひとつ「青蓮院門跡」

華頂殿の内部は、蓮のふすま絵で飾られている

室内から眺める日本庭園の景色がバツグン。紅葉のシーズンはさらに美しいそうだ

【詳細はこちら】
青蓮院門跡

今年の「京の夏の旅」キャンペーンで特別公開される
激レアスポット! 京都大学の花山天文台

 プレスツアーはまだまだ続きます。最近このエリアで人気のカフェ「金の百合亭」でオリジナル抹茶パフェを食べた後、今回のツアーでもっともレアなスポット「京都大学 花山天文台」に移動。ココは京都大学の施設なので、「京の夏の旅」特別公開以外では一般人は見学不可だ。

京都大学の天文台なので通常は敷地内に入れない。今回の「京の夏の旅」特別公開にて見学可能

 祇園を出発したバスは、約30分かけて東山の山頂にある天文台に到着した。9mのドームを乗せた真っ白い建物は昭和4年に作られたもので、なんと日本で2番目に設立された由緒ある天文台とのこと。本館のなかには国内で3番目に大きい45cmの屈折望遠鏡がドーンと設置されている。

 ここでプレスツアー一行を迎えてくれたのは柴田台長。ちなみに、船のボスは船長、戦車のボスは車長。展望台のボスは台長と言うらしい。柴田台長によると、花山天文台はアマチュア天文学の聖地として知られる施設で、これまでにいくつもの星や火星の雲の動きを発見してきた。実際に花山天文台で発見した星が学会に発表され、日本人の名前のついた星がいくつも誕生しているそうだ。天体観測ファンはもちろん、巨大建造物が好きな方にもオススメのスポットだ。

山の上にそびえ立つ白い建物が花山天文台。現在も天文学の研究の場として使われている

観測室の外のバルコニーに出ると京都市街を見渡せる

巨大な望遠鏡は電気を一切使わず運用できる。最近の赤道儀はモーター駆動のものが多いが、花山天文台の望遠鏡は重力のチカラで星を追いかけ続ける機械じかけ

花山天文台の歴史を紹介する柴田台長。8月10日には柴田台長によるミニトークが予定されている

【詳細はこちら】
京都大学 花山天文台(かざんてんもんだい)
 特別公開期間:平成29年7月8日(土)~9月30日(土)

日ごろのストレスを勝林寺の坐禅でリフレッシュ

 花山天文台の見学を終えると徐々に日が傾きかけてきた。次はプレスツアー初日最後の「東福寺塔頭 勝林寺」で行われる夜坐体験だ。夜坐とは読んで字のごとく、夜に坐禅を行なうこと。

 勝林寺に着いて本堂に入ると、夜坐についての解説があった。坐禅と聞くとなかなかヘビーな印象を受けるが、これは体験会なので15分を2セット行なうカンタンなものなので初心者でも安心。ひととおりの解説が終わると、いざ夜坐体験がスタートした。

 蝋燭の灯りとお香の香りが漂う神秘的な境内での坐禅は心が洗われます! 1セット目は少々緊張していたが、2セット目は慣れてきたせいか頭をからっぽにして坐禅できた。たった30分の坐禅だったがスッキリした気分になれたので、京都旅行のシメに夜坐体験はオススメ。

夜坐体験。事前に丁寧な説明があるので、初めての方でもだいじょうぶ

夜坐体験に参加すると、一般には非公開の本尊毘沙門天を特別拝観できる

仏像をこんなに間近で見られる機会はめったにない。後ろ姿も見られるように、部屋の中央に置かれている

毘沙門堂前堂の左右に描かれた、立派な虎の襖絵は大正15年に描かれた作品。勝林寺の見どころのひとつ

夜坐体験が終わると、勝林寺の庭がライトアップされていた。あぁスッキリした。できることなら明日も来たい!

プレスツアーの1日目はこれにて終了。明日は2日目だ

【詳細はこちら】
東福寺 勝林寺 夜坐体験
 開催日:平成29年9月16日(土)・17日(日)・23日(土祝)
 時間:17:30~19:00ごろ (所要時間:約1時間30分)

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