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独自アーキテクチャを採用した「HyperScale for Containers」、他のSDS製品も紹介

ベリタス、Linuxコンテナ環境向け製品をSDSポートフォリオに追加

2017年07月18日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 ベリタステクノロジーズは7月14日、Docker環境向けのSoftware-Defined Storage(SDS)新製品「HyperScale for Containers」の提供を開始した。同日の発表会では、同製品の特徴的なアーキテクチャや、同製品を含むベリタスのSDSポートフォリオが紹介された。

ベリタスのSDS製品に関する特徴

ベリタステクノロジーズ テクノロジーセールス&サービス本部 常務執行役員の高井隆太氏

ベリタステクノロジーズ テクノロジーセールス&サービス本部 インフォメーション・アベイラビリティアーキテクトの星野隆義氏

 新製品のHyperScale for Containersは、ベリタス独自の「HyperScaleアーキテクチャ」を採用した、Linuxコンテナ(Docker)環境向けのSDS製品。同社では昨年から「HyperScale for OpenStack」を提供しているが、新製品はSDSを構成する部分には同じアーキテクチャを用い、新たにDocker環境とのコネクタを用意した。

 HyperScaleアーキテクチャは、x86サーバー上のドライブ(DAS)を利用する点では一般的なSDSと変わらないが、ゲストOSやコンテナが稼働する「コンピュートプレーン」とデータを永続的に保存する「データプレーン」の2階層で構成されるのが大きな特徴となる。

「HyperScaleアーキテクチャ」の特徴。特に大規模環境において、コンピュートプレーン/ストレージプレーンを構成するノードを最適化できる

 ゲストOSやコンテナが停止している状態では、イメージデータ(マスターイメージ)はデータプレーンにのみ格納されている。それらを起動する際には、イメージがコンピュートプレーンの特定ノードにロードされる。起動後、何らかの処理が行われてイメージが更新されれば、その更新差分がコンピュートプレーン内の他ノードに、リアルタイムに転送される。また数分に一度、累積された更新差分はデータプレーンに転送され、保存されているマスターイメージが更新される。

 こうした構成を取ることで、コンピュートリソースとストレージリソースを提供するそれぞれのノードを必要最小限だけ用意し、不足すれば各プレーンを個別にスケールアウトしていくことができると、ベリタスの星野隆義氏は説明する。各プレーンを構成するx86サーバーも、コンピュートプレーンではCPU/メモリ/SSDなどを重視したパフォーマンスモデルを、ストレージプレーンでは大容量ドライブ(DAS)を内蔵したモデルを用意すればよく、特に大規模な環境において過剰投資を避け、サーバーコストの最適化につながる。

 加えて、スナップショットやレプリケーション、定期バックアップといったデータ保護処理はデータプレーンで行うため、コンピュートプレーン上でのゲストOSやコンテナのパフォーマンスには一切影響を与えない点もメリットだ。

HyperScaleアーキテクチャのメリットまとめ

 なおHyperScale for Containersでは、必要に応じてコンテナを別のホストノードに移動して負荷分散/フェールオーバーする機能、QoSやインテリジェントなコンテナ配置機能なども備えるという。最小構成は、コンピュートプレーンが3ノードから、データプレーンが2ノードからとなる。

4つのSDS製品ポートフォリオ+360度データ管理による課題解決

 ベリタスでは現在、4つのSDS製品を提供している。上述したHyperScaleの2製品のほか、“Tier1”エンタープライズアプリケーション向けの「InfoScale Enterprise」、マルチプロトコル対応でクラウドストレージサービスとも自動階層化できるスケールアウトNAS「Veritas Access」がある。

ベリタスが提供する4つのSDS製品ポートフォリオ

 ベリタスの高井隆太氏は、SDSでは4つの製品で4つのユースケースに対応していると紹介する一方で、それは単なるストレージ製品の提供ではなく、データ管理にまつわるあらゆる顧客課題を全方位的に解決する、同社の「360度データ管理」ビジョンに基づくものだと強調した。

 「『360度データ管理』と言うくらいなので、単にSDSを提供してストレージ環境を最適化する(従来のSANやNASを置き換える)だけではない。たとえば、AccessはスケールアウトNASとして提案しているが、クラウド長期保存にも対応するデータ保護の『NetBackup』、保存ファイルのメタデータ可視化を行う『Information Map』とも連携させることで、より多くの課題を解決できる」(高井氏)

SDSのスケールアウトNAS「Access」に「NetBackup」「Information Map」を追加/連携して、360度データ管理を実現

 発表会ではAccessのデモも披露された。Accessでは2~16ノードのx86サーバーをクラスタ化することで、容量/性能がリニアにスケールするNASを構成し、NFSやCIFS、FTP、Amazon S3、OpenStack(Cinder、Manila)互換のファイル/オブジェクトアクセスができる。加えて、Amazon S3およびS3互換(「Scality」「Cloudian」など)のオブジェクトストレージと連携して、ポリシーに基づく自動階層化(ティアリング)を図ることも可能だ。

「Veritas Access」の構成例。オンプレミス/クラウドストレージの自動階層化ができる点が特徴

 星野氏は、たとえば「◯日間アクセスされていないデータがあれば」「.mp3など特定の拡張子のものが保存されたら」クラウドにファイルを移動する、といったポリシーを簡単に設定できること、アクセス元からはクラウドストレージ上のファイルもオンプレミスのものと同じように見えること、これによりオンプレミスストレージ環境のTCO最適化が図られることなどを説明した。

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