この夏に欲しいスマホはXperia XZ Premium? それともGalaxy S8+?
2017年07月23日 15時00分更新
4K液晶にハイレゾ再生! 最先端でカッコイイ
SONY「Xperia XZ Premium」
さて次はXperia XZ Premiumです。先のGalaxy S8+はカスタマイズ性が高く、スマホ中級者~上級者向けだったのですが(もちろん初めての方でも使いやすくはなっています)、Xperia XZ Premiumは機能がある程度固められている分、初心者~中級者向けの高スペック・スタンダードモデルのような印象を受けました。
箱は普通だったのであえて写真を撮らなかったのですが、Galaxy S8+との価格差などを鑑みると、これは妥当かなぁと言う気はします。
まず本体は、Galaxy S8+が縦長だったのに対して、どちらかと言うと昔ながらなスマホの形です。 5.5インチという大きさの割には、角も丸くなっており持ちやすく、このあたりは持つバランスなども考えて作っているのかなと思います。
ソニーは電子書籍アプリも提供しており、プリインストールアプリとして入っています。スマホで漫画を読むには、縦長よりは少し横幅があったほうがバランス的にはいいですね。
そしてカラーはDeepsea Black(ブラック)、Luminous Chrome(ホワイト)の2種類なのですが、僕が使ったのはホワイトのほう。こちら綺麗な鏡面仕上げになっていて、なんと鏡代わりにも使えちゃう優れもの!
朝忙しくて電車でお化粧をしなくてはいけない時(早めに起きて家でしましょう)、デート前で髪型がキマってるか確認したい時(外見より中身が重要デスヨ!)、そんな時にも役に立つXperia XZ Premium!!
生体認証セキュリティーは、主流の指紋認証タイプ。認証精度も上がっているのか、ボタンを押した瞬間に認識して即解除できました。ガラケー時代から指紋認証はあったのですが、誤認証が多く手間がかかった記憶があります。その頃から思えばかなりの技術の進歩を感じられます。
そしてここは個人的な意見なのですが、Xperiaはサイドに電源ボタン兼指紋認証ボタンがあり、手にもってサッと開けられる分、手間が少なくXperiaらしい堅実な良さを感じました。一番多く行なう動作なだけに、無駄がないほうがありがたいです。
そして注目は、4Kディスプレー。2160×3840ドット表示に対応した約5.5インチの4K液晶「トリルミナス ディスプレイ for mobile」が、とにかく綺麗です。レビュー下手だな~って感じですが本当に綺麗です!
以前ソニーの端末で4Kディスプレーを搭載していたのは「Xperia Z5 Premium」で、およそ一年半前の機種です。今から考えるとあの当時に4Kディスプレーを搭載するなんて「さすがソニー、尖ったものを出すなぁ」と思ったものですが、やはり諸々の課題があったらしくその後の商品では1920×1080ドットのフルHD液晶に戻りました。
そして満を持して登場した4Kディスプレーは、期待通りの綺麗さで、HRD(ハイダイナミックレンジ)にも対応。これは最新のテレビなどにも搭載されており、コンテンツが対応していれば動画などの綺麗さをより一層引き立ててくれます。
YouTubeで4K動画を見てみたのですが、今までにない綺麗さに感動を覚えました。とはいいつつも、現状4Kでの表示できるのはプリインストールアプリの一部とインターネット上の4K対応動画くらいで、あとの動画やアプリはフルHD表示のようです。
まぁでもフルHD画質のものを4Kにアップコンバートしても電力消費が増えたり発熱の原因にもなったりすると思うので、これはこれで良い気がしますけどね。きっと時代がそのうちついてくる! 大は小を兼ねる! 画質の面では、あくまで個人的な感想ですが、Galaxy S8+よりも鮮明な印象でした。
そして、目には見えなくとも重宝するのが音楽再生機能です。昨今スマホで音楽を聴く方も多いでしょう。荷物はなるべく減らしたい……満員電車でスマホいじってウォークマンやiPodいじって……なんてするより、スマホ1台で全部できたほうがいいですよね。そんな方にXperia XZ Premiumの音楽機能は超オススメです。
まずは屋外の音楽鑑賞で必須のデジタルノイズキャンセリング機能。これは対応しているイヤホンを使用すれば、外部の雑音を約98%カットしてくれるというもので、僕が使用してみた体感だと、電車の走行音などはほぼカットしてくれます。好きな音楽でも周りがうるさかったら台無しですもんね。
しかし音にこだわっているソニーが、これだけでは終わるわけもなく! MP3やAACなどの圧縮音源をハイレゾ相当の高音質までアップスケーリングしてくれる。つまり、音質を良くしてくれる機能までついてます。
これまでPCにMP3で取り込んでしまったような音楽も、高音質で聴けちゃうんです。体感でしか伝えられないのですが、Xperia XZ Premiumだと他のMP3プレーヤーで聴くより音の伸びがよく、音の潰れがないように感じました。そして、対応イヤホンに限定されますが、ハイレゾ音源を再生できます。
さて、通常使用の面では、Xperiaでは以前から使われている文字入力アプリ「PoBOX」がやはり優秀ですね。例えば「連絡」という単語を入力したい時に間違って「れわらく」と入力してしまっても、きちんと予測変換で「連絡」と出てきてくれます。
すべての単語をまかなえるわけではないにしろ、これは相当に便利です。加えてボタン1つで片手入力用のキーボードに切り替えられ、左右どちらかに寄った右利き用にも左利き用にも即座に変更できます。
ほかにも個人的に気に入っているのが、PoBOXからユーザー辞書登録をすぐにできることです。人の名前や、誰かが使ってて良いなと思った顔文字などをすぐに辞書登録できるので、仕事柄人と接することが多い僕としては、かなり重宝します。
ここまで褒めちぎってたXperia XZ Premiumですが、個人的に残念な部分もあります。僕が普段使っている機能で、ダブルタップすると画面が消えて、消えている画面をダブルタップすると点灯するという機能がこれまでのXperiaにはあったのですが、Xperia XZ Premiumではなくなっていました。
確かに誤点灯もあったようなので、削除するという選択肢もわからなくはないのですが、これは残してほしかった。使ってるんです、わりと。
と、ここまでいろいろ書いてきましたが、今回のXperia XZ Premium、見た目のインパクトがあるわけではありませんが、スペックに関してはかなりの進化が見られました。
前作までのXperiaの良い部分は継承しつつ、ソフトウェア部分もハードウェア部分もブラッシュアップされていて、最初に言った通りハイスペックスタンダードというような言い方がぴったりに思えます。
懸念されていた発熱などによるスペックのダウンも、僕が使用した範囲ではほぼ感じられませんでした。あえて負荷をかけようと、コロプラが提供している、ある程度マシンスペックが必要なアプリ「ドラゴンプロジェクト」をインストールしてプレイしてみたのですが、かつてのAndroid端末では見られない軽快さでプレイできました。
さらに、アプリゲームにおいてAndroidはどうしてもiPhoneよりもロード時間などに差が出てしまうことが多くなりがちなのですが、ゲーム内にあるイベントである、モンスターを倒して上の階に上がっていき次々とロードが行なわれる塔を試したところ、ほぼiPhoneと遜色ない時間でプレイできました。
今まではアプリゲームはiPhone一強と言われておりましたが「Androidでも快適にプレイできる時代がとうとう来たか」という感じです! これは誇張ではなく本当にそう思いました。Galaxyでも試しましたが、さすが同スペックなだけあり、こちらでも快適でした。
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