日本HPは4月20日、多層セキュリティーソリューションの新機能を発表した。同日発表の法人向けPC新製品に搭載される。
今回追加された新機能は「HP Sure View(シュアビュー)」「HP Sure Click(シュアクリック)」「HP WorkWise(ワークワイズ)」「HP Manageability Integration Kit(HP MIK)」の4種類。
Sure ViewはPC内蔵型プライバシースクリーン機能。ディスプレーの左右からの覗き見をワンタッチで防ぐ。
Sure Clickは不正ウェブサイト閲覧によるマルウェアやウィルス感染を防ぐ機能。CPUの仮想化支援技術を利用し、ハードウェア的に完全隔離されたマイクロ仮想マシンでブラウジングセッションを実行する。万が一マルウェアやウィルスなどが組み込まれたサイトを閲覧ても、OSなどへの影響はない。
WorkWiseはPC管理機能と不正アクセス検知機能を提供するスマホアプリ。Bluetooth接続によって、PC認証のほか温度や状況をスマホで確認できる。例えばスマホを持ってユーザーがPCから離れると自動でPCをロックし、近くに戻るとロック解除とログインを実行する。PCの温度やバッテリー残量などをスマートフォンで確認したり、ロック中のPCの移動や不正アクセスをスマホに通知したりもできる。
HP MIKは、世界初のMicrosoft System Center Configuration Manager(SCCM)認定管理ツールキット。IT管理者によるBIOSやセキュリティーポリシーの管理、ソフトウェアイメージの作成や配布、TPMバージョン変更などのリモート管理ができる。HP MIKはウェブからのダウンロードにて提供される。
そのほかマルウェアなどで攻撃されたMBR(マスターブートレコード)を修復する「HP BIOSphere」は、第3世代へのアップデートでGPTに対応。BIOSの自己修復機能「HP Sure Start」も第3世代へ進化し、BIOSに侵入しようとする攻撃のランタイム侵入検知やBIOS設定変更の検知修復機能を提供する。
これらのセキュリティーソリューションは現在発売中のHP Pro x2 612 G2をはじめ、5月以降に発売されるノートPC、オールインワンPC、ワークステーションなどの新製品に搭載される。具体的な製品は以下のとおり。
〈ノートPC新製品〉
- HP EliteBook x360 1030 G2 Notebook PC :19万2240円~(6月上旬発売)
- HP EliteBook 840 G4 Notebook PC :17万0640円~(6月下旬発売)
- HP ProBook 650 G3 Notebook PC :13万3920円~(7月下旬発売)
- HP Pro x2 612 G2 :9万6984円~(販売中)
〈オールインワンPC新製品〉
- HP EliteOne 800 G3 All-in-One :19万2240円~(6月中旬発売)
〈モバイルワークステーション新製品〉
- HP ZBook 17 G4 Mobile Workstation :64万5840円~(5月中旬発売)
- HP ZBook 15 G4 Mobile Workstation :23万7600円~(5月中旬発売)
- HP ZBook Studio G4 Mobile Workstation :31万1040円~(5月中旬発売)