USB充電のエコシステムへ統一する
さて、必要なデバイスは、意外に増えていきます。
たとえば筆者が使っているiPhone 7シリーズはヘッドフォンコネクタが廃止されてしまったので、快適に音楽を楽しむにはBluetoothヘッドフォンに頼る必要があります。そしてBluetoothヘッドフォンは、当然バッテリーでの充電が必要なデバイスということになります。
また、最近ではUSBで充電できるデジタルカメラも増えつつあり、モバイルバッテリーを充電するためのmicroUSBでそのまま充電できたりします。さらに、2016年モデルのMacBook Proは、USB-CポートとUSB PDという規格をサポートした充電器であれば、やはり他のUSB機器と同時に充電可能です。
こうして、充電器の種類を減らしていくことで、どんどんUSB充電のエコシステムへと、自分の手元のデバイスを集約していくことが出来るようになってきました。デバイスごとに充電頻度や優先順位をつけるだけで、あとは前述の充電する場所にデバイスを置いて結線するだけという環境は、とても快適に機能してくれます。
もし旅に出るときも、普段使っているUSB充電器か、同じような充電器を買い足せば、普段の環境を崩さずに、旅先でも不便なく充電ができるようになるはずです。
もちろん、充電が少なく済むようなデバイスの進化を望みますが、現状、電池がなくなる心配を防ぐ点も含めて、自宅の充電する場所とモバイルバッテリーを上手く組み合わせた充電のエコシステムを作り上げると良いのではないかと思いました。
筆者紹介――松村太郎
1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura
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