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倶楽部のAV特集 第4回

最新モデルだけでなく、ハイコスパな上級クラス機にも注目

1万円前後の予算で選ぶ、定番ヘッドホンガイド

2017年03月31日 17時00分更新

文● 天野透

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いい音を手じかに楽しみたい人へ。少し高級なヘッドフォンを選択してみてはどうだろうか。ヘッドフォンの購入を考えているなら、何をきっかけにしたらいい? そんな人にオススメしたい鉄板機種を紹介する。

ロングセラー機は、コスト・性能の両面で有利

 市場には高額のヘッドホンもあふれているが、原点回帰的な意味も込めてここで取り上げるのが1万円前後のヘッドホンだ。

 このクラスの特徴は、ハウジングの質感やケーブルなどは簡素で地味な印象を与えるものの、ユニットや装着感などは本格派。質実剛健の機種が多い印象だ。

 デジタル機器では最新=最良と思ってしまいがちだが、ロングセラー機が主流になっているのも特徴と言える。長期間販売を続けてきたことで、コスト的にも有利だし、長年の淘汰を潜り抜けることで、一定の評価を得ていると言える。ロングセラー機はある意味、選択の際の失敗が少ない選択肢と言えそうだ。。

1万円で選ぶなら主流はダイナミック密閉型

 さて、インイヤー型ではなく、耳を覆うタイプのオーソドックスなスタイルのヘッドホンを選ぶ際のポイントについて紹介する。

 まずはユニットの駆動方式や振動板について。これはほぼすべてがダイナミック型だ。直径の大小で低域の表現などに差が出る。基本的には大きな方が表現に幅が出るが、小型でも良バランスの機種も存在するので最終的には試聴して決めたい。

 次に密閉度について。主流は密閉型だが、開放型・セミオープン型なども存在する。密閉型ではさらに2種類があり、耳を覆うオーバーイヤー型と、耳に載せるオンイヤー型がある。

 オンイヤー型はコンパクトだがイヤーパッドの材質や柔らかさが、装着感に影響するので注意。また装着感という意味では、アーム部分の可動域などもポイントになるのでチェックしたいところだ。

 ロングセラー機では装着感の面でも配慮が行き届いている場合が多く、この点でも安心できる。

まずはこのあたりをチェック

●密閉型か開放型か

1万円前後の予算では、音の細かな違いが分かりやすく、モバイル利用にも便利な密閉型がおすすめ。開放型は抜けが良く空間表現にも優れるため一定のファンがいる。

●ダイナミック型が主流

ユニットは基本ダイナミック型。直径は40~50ミリ程度のものが多い。大型になれば低域の再現性や力感などが増すが機種間の差が大きいので必ず試聴を!!

●音質傾向で選ぶ

モニター重視かリスニング重視かで大きく分かれる。モニター系はフラットで味付けが少なく細かな音の違いが分析的にわかる傾向。リスニング型は厚みのある低域や高域の伸びなどを重視。

●装着方法やリケーブルの可否なども

大きくオーバーイヤー型とオンイヤー型がある。試聴機が利用できるなら、アームの角度調整の自由度や側圧の強さ、イヤーパッドの質感などが自分に合っているかを確認したい。ケーブル交換ができるかどうかもチェックしておきたい。

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