動きがあったら自動撮影!
夜間でもばっちり撮れた
しばらく動作させたあと、本体を回収し、SDカードの中身を読み込んでみた。SDカードリーダーがなくても、付属のUSBケーブルでPCに接続すればアクセスすることも可能だ。ちなみに、その場合はUSB経由で給電できる。
人感センサーに反応があった時に写真がきっちり撮影されていた。センサーの範囲は上下左右120度、約20mと広い。インターバルは30秒に設定してあるので、似たようなシーンがばしばし撮影されることもない。
夜間の映像には、本体の様子を見に来た筆者の姿がばっちり映っていた。時間は午後8時半ごろで、真っ暗と言うほどではないが周囲は十分に暗い。それが、モノクロとは言え、鮮明に撮影されている。もちろん、人相もわかるので、不審者なら身元特定に使えるレベル。監視カメラとしてはばっちり活用できそう。
人感センサーに反応があったときだけでなく、指定時間ごとに撮影することもできる。雲の動きや植物の生長などを撮りたいときに便利だ。そこで、間隔を30秒に設定し、37時間動作させてみた。
まずはケースを開き、スイッチを「SETUP」に合わせる。画面が映ったら、「MENU」を押して設定すればいい。「定期撮影」をオンにして、間隔を設定する。念のため、「PIR」(人感センサー)はONのままにしておく。写真の解像度は640×480ピクセルの50万画素から、3264×2448ピクセルの800万画素まで設定できる、とマニュアルにもホームページにも書いてある。しかし、製品の設定には「12M」という設定もあったので試してみたら、4000×3000ピクセルの1200万画素で撮影できてしまった。後は、スイッチを「ON」にして設置すればいい。
もちろん、37時間後には約4400枚がきちんと撮影されていた。人感センサーはオンにしたままなので、定期撮影とは別に、動きがあったときには撮影されているのも心強い。ファイル形式は、写真はjpg、動画はavi形式となる。ファイルサイズは、500万画素の写真が1.3MB前後、1200万画素が2.4MB前後、フルHD動画10秒では30.4MB前後となった。動画を撮る場合は、SDカードの容量を大きめにしておいた方がいいだろう。ちなみに、SDカードの容量がいっぱいになったら、記録が中止される。ループして古い順に上書きする機能はないので注意しよう。
PCやスマホがなくても本体だけで映像を確認できる!
本製品は、ディスプレーを搭載し、そのまま映像を確認できるのが凄いところ。本体を開いたらスイッチを「SETUP」にし、「REPLAY」ボタンを押せば、再生モードになる。上下で再生ファイルを選択でき、動画の場合は左右ボタンで早送りや巻戻しが可能。+と-ボタンでは、画像の拡大縮小や音量の調整が行なえる。データを削除することもできる。
前出の通り、「MENU」ボタンを押せば設定が行なえるが、意外と項目数が多い。定期撮影じゃなく特定の時間だけ撮影したい、とか、赤外線撮影をもっと明るくしたいとか、複数台導入するのでカメラ名をカスタマイズしたい、といったニーズにもすべて対応できる。なかなか高機能なのだ。
「自動録画防犯カメラ RD1006AT」はなかなかいい感じ。フットワークの軽さが、活用範囲を広げてくれそう。乾電池だけでスタンドアロン駆動するのは頼もしい。ベルトで固定するだけなので、本体は野ざらし。ちょっと気になる、というのであれば「RD1006AT用セキュリティーボックス」を使う手もある。3980円(税込)で販売されており、頑丈なケースで保護してもいいだろう。もちろん撮影に支障はなく、南京錠などでロックすることもできる。監視カメラは欲しいが、本格的に工事するまでもないし予算もないので悩み中、と言う人はチェックしてみてはいかがだろうか。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。
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