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殻割り空冷でどこまでいける!? 『Core i3-7350K』爆速オーバークロック(後編) (1/3)

2017年03月17日 17時00分更新

文● 清水貴裕 編集●ジサトラショータ

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さらなる限界を探る! 殻割りへの挑戦(ヒートスプレッダー剥がし編)

殻割り専用ツールの『Rockit 88』

 さて、記事の前編では『Core i3-7350K』の通常時の限界が分かったので、ここからはCPUのヒートスプレッダーを外して内部の熱伝導材を塗り替える『殻割り』を行い、さらに上を目指します。CPUのダイとヒートスプレッダー間に使われている熱伝導材の性能は、定格状態では必要十分ですが、オーバークロックで発熱が増えると性能不足になってしまうのです。

 グリスが初めて採用されたIvy Bridge以降、殻割りを行って熱伝導材を高性能なグリスに交換するのは、高クロックを目指す際の必須テクニックになりました。

 殻割りには万力や薄刃のカッターナイフを使う方法が広く知られていますが、今回は安全かつ簡単に殻割りが行える専用ツールの『Rockit 88』を使用したいと思います。滑るとCPUを粉砕してしまう万力や、手元が狂って基板を切り裂いてしまうカッターナイフとは違って、超安全なアイテムなのでオススメです。

 対応CPUは、Ivy Brige、Haswell、Devil's Canyon、Skylake、Kaby Lakeなど第3世代以降のインテル製CPUです。ハンダが使われた第2世代以前のCPUの殻割り成功報告を聞いた事もありますが、破損する可能性が高いのでやめておいた方がいいでしょう。

 購入は直販サイトから可能で、殻割り後のヒートスプレッダの再接着ツールが付属しないタイプは30ドルから購入出来ます。送料を入れると6000円前後になるでしょうか。殻割りに失敗して数万円のCPUを壊してしまうリスクを考えれば、決して高くない金額だと思います。

左下の三角マークとCPUの三角マークを合わせましょう。

 Rockit 88の使い方ですが、まずは割りたいCPUを内部にセットします。CPU左下の三角のマークとRockit 88の三角のマークを合わせる必要があるので要チェックです。間違った向きにセットするとCPUが壊れたとの情報もあるので、この点のみ注意です。

CPUの取り付けが終わったら本体カバーを取り付けます。

カバーの取り付けが終わったら3本の手回しネジで本体カバーを固定します。

 CPUを正しい向きにセットしたら、カバーを取り付けて本体を3本の手回しネジで固定します。きちんと締まっていないとCPUが壊れる危険性があるのでしっかりと締めましょう。ただし、強く締め過ぎるとネジが舐めてしまう場合があるので気を付けて下さい。

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