このページの本文へ

東芝さんマジすか?100万円分の旅行費と20万円超の最新PCが当たるキャンペーン

2017年03月16日 15時00分更新

文● ジサトライッペイ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

東芝クライアントソリューションの“2017年春モデルdynabookで新生活 GO!GO!フレッシャーズ応援プレゼントキャンペーン”

 どもどもジサトライッペイです。

 光陰矢の如し。気付けば2017年もすでに三ヵ月が経とうとしております。出会いと別れの季節ですね。新生活に向けていろいろと物入りかと思いますが、PC業界も稼ぎどきでございます。もはや恒例行事とはなっておりますが、PCメーカーは年度の変わり目に新入学生や新社会人、いわゆる“フレッシャーズ”向けのPC購入キャンペーンを毎年開催しているのですが、今年の東芝クライアントソリューション(以下、東芝)のキャンペーンがとんでもないことになっていたのでご紹介します。

 その名も“2017年春モデルdynabookで新生活 GO!GO!フレッシャーズ応援プレゼントキャンペーン”。とまあ、キャンペーン名はよくある感じなんですよ。しかし、目玉プレゼントが「え? 東芝大丈夫なん?」ってなるぐらい超豪華。

【T賞】「dynabookと行く、セカイの旅」100万円分

抽選でペアで1組2名に当たる、100万円分(税込)の旅行費(2名分の飛行機・宿泊代)。さらにdynabook V82(実売価格22万円前後)も進呈

【d賞】移動が楽しくなる!電動キックボード!

抽選で5名に当たる、Jzoomの電動キックボード「e-Twow Booster」。2時間の充電で30km走行でき、最高時速は30km/h。調べてみると直販価格だと12万8000円(税別)でした

 d賞の電動キックボード「e-Twow Booster」はさておき、注目はT賞です。100万円分の旅行費(2名分の飛行機・宿泊代)。さらっと書いてますけど、どえらい額ですよね。しかも、昨年12月に発売したばかりの最新2in1 PC「dynabook V82」までついてきます。さらに、たいていこういったキャンペーンは対象PCを対象期間に購入した人のみが応募できるってのがお決まりのパターンなんですが、なんとこのキャンペーンでは東芝のPCを買わなくても応募できるようになっており、「一体東芝に何のメリットが……」と逡巡した次第です。これはいったいどうしたことかと、応募条件をよく読んでみることにしました。

T賞の応募条件などの詳細

 ふむ。つまりこれはあれです。いわゆる“モニター”ってやつですな。製品をユーザーに無償で提供する代わりに、詳細な使用レポートをくださいねってやつです。ユーザー側はPCがタダで手に入り、メーカー側はユーザーから有益な情報を得ることで次の開発コンセプトを熟考したり、サービスの向上につなげられる、Win-Winなやつですね。さて、改めて応募条件を整理してみましょう。まずは1つ目。

 ●Room1048会員に登録し、将来の夢につながる旅プランを200字以内で記入していただきます。dynabookを持って、どこで、だれと、何をしたいのか、それはなぜなのかを具体的に書いてください。

 “Room1048会員に登録”とは、“東芝お客様登録”のことですね。これに登録すると、東芝ダイレクトでネットショッピングできます。東芝ダイレクトは過去に17万円(税別)のPCを9万3000円(税別)と半額近くの価格で販売したことのある、かなり太っ腹な直販サイトです。しかも、会員になること自体は無料。とりあえず会員登録しておいて、量販店に行く前に必ずチェックしておきたいサイトのひとつであります。なので、かなりこの条件はたやすいですね。

  ただし、“将来の夢につながる旅プランを200字以内で記入”、そして、“dynabookを持って、どこで、だれと、何をしたいのか、それはなぜなのかを具体的に書いてください”という部分は、人によってはハードルが高いかもしれません。例えば僕の場合、一人旅は容易に想定できても“だれと”の部分で恋人や奥さんがいないので手詰まり。もちろん“友達と”でもいいのでしょうけど、“友達と将来の夢”をわずか200文字でつなげるのが難しい。しかし、これはおそらく東芝のモニター。「“だれと”という要素がどこかにいってしまっても、耳障りの良い言葉を重ねれば案外イケるのでは?」と思い、例文を考えてみました。

例文)
 春からT大に通うことになった僕はdynabook V82と一緒に世界中に行きたいです。重量1099gならきっと苦もなく携行できるでしょうし、将来官僚になったときに安いだけって理由で買ったPCじゃ恰好がつかないと思うんですよね。また、Windows Helloで顔認証も指紋認証もできるので、万が一危険な地域で盗難されても安全です。ペンも使いやすさそうだし、これで世界中の問題をメモして、より良い国家運営に活かしたいです。

 ポイントは随所にdynabook V82の特徴を盛り込みながら、さりげなーく“ひょっとして東京大学の学生なのでは?”と匂わせるワードを盛り込むことです。“T大”と“将来官僚になったとき”というワードを入れることで、ほぼ100%そういう勘違いをしてくれるはず。実際には頭文字Tから始まる大学はごまんとありますし、将来官僚になれるかどうかは単なる個人の夢なので、ギリギリ嘘ではありません。

 要は選考する人に「お、この子は優秀そうだな。こんな子がdynabookを広めてくれたらきっといいことあるはず」と思わせるのが重要なのです。ただし、この手法は良心の呵責に苛まれること請け合いなのでオススメはしません。希望で胸いっぱいのフレッシャーズのデリケートな心臓ではとてももたない戦略だと思います。さて、次の条件です。

●2017年12月31日までに帰国し、記録写真を提出できる方。

 これはかなりゆるいですね。※印で旅行日程は“2017年6月1日(木)から”とあるので、7ヵ月間のどこかで権利を行使すればいいわけです。ヨーロッパに行って豪華なホテルに連泊して、いろんな国を周遊すればあっという間に100万円分ぐらい使い切れるのではないかと思います。僕はヨーロッパに行ったことはありませんが、きっとそのぐらいかかるのではないかと思います。 

 とはいえ、気を付けなければいけないのが※印にある“指定除外日”。曰く、“2017年8月10日(木)〜8月20日(日)、9月14日(木)〜9月22日(金)、12月20日(水)〜12月31日(日)のご出発”ができないそうです。うーん、これはつまり、お盆にシルバーウィークに年末といった旅行業界の繁忙期はNGってことですね。そうなってくると、時間の融通が付きづらい職種に就いた新社会人の方は厳しいかもしれません。で、最後の条件はこちら。

 ●dynabook V82を持って、旅の簡単な記録をつくってご提出ください。その記録は、dynabook.comに掲載をさせていただく可能性があります。

 いわゆる“顔出しOK?”ですね。厳密には“dynabook V82を持って、旅の簡単な記録”なので、たとえば顔や風景が極力映らないようPCがいっぱいいっぱいに収まる画角で撮影すれば……と考えましたが、一体なんの記録写真なのかまったくわからなくなるのでおそらくNGでしょう。なので、もしかしたらdynabook.comに満面の笑みを浮かべ旅先ではしゃぐ自分が掲載され、しかもその左斜め上には「新しいジブン、見つけてきた」みたいなこっぱずかしいキャッチコピーがあると想定し、覚悟を決めておいた方がいいでしょう。むしろそれが嫌なら応募はあきらめたほうがいいかもしれません。

 ちなみに僕は現職のせいでジブンの名前でググると、100万円以上もするCPUを買ってPCを自作したのに公衆の面前で動かず生き恥をさらした話編集部員が僕の自宅に突撃し、黒歴史がどんどんつまびらかになるYouTube動画が上位に出てくるようになり、懐かしい友達からたくさん連絡が来るようになりましたがまったく気にしておりません。社会人10年目の余裕です。あ、11年目だったかもしれません。

 というわけで、以上の条件(+日本国内に在住)を満たした方なら誰でも、東芝ダイレクトのマイページから応募できるそうですのでこの機会お見逃しなく。ちなみに、応募に年齢制限などは設けられてないので新入学生や新社会人以外の方でも応募できますが、おそらくなんらかの“新生活”(たとえば転職や転勤など)というテーマを応募条件の“将来の夢につながる旅プランを200文字以内で”に入れ込んでないと、キャンペーンの特性上当選は難しいのではないかと思います。なお、d賞は応募条件がないので、Room1048会員になって応募するだけと気軽に抽選に参加できます。

 また、T賞とd賞以外にも、dynabook春モデルを購入した人限定で応募できる賞品もありますのでチェックしてみてください。

dynabook春モデル購入者が応募できるA賞

 A賞は4製品から選べます。カシオのセパレート型防水デジカメ「EXILIM EX-FR100」(実売価格3万3500円前後)とXYZプリンティングの3Dプリンター「ダヴィンチ Jr. 1.0w」(直販価格5万9800円)は20名。harman/kardon×COACHのプレミアムワイヤレスヘッドホン「SOHO WIRELESS COACH LIMITED EDITION」(実売価格3万円前後)なら30名。Microsoftのワイヤレスマウス「Designer Bluetooth Mouse」(直販価格3650円)の場合、100名。エレコムのキーボードカバー「PKU-FREEシリーズ」(実売価格1000〜2000円前後)になるとなんと385名に抽選で当たるそうです。

 最後にちょっと真面目な話になりますが、東芝クライアントソリューションは昨年4月に発足した新会社。今年4月で新体制になってから1年になります。いわば彼らもフレッシャーズだったわけです。「ODM生産」を廃止し、完全自社生産に切り替えた同社の品質の高さは昨年の工場見学の取材で十二分に体感できました。また、先日の国内サポート拠点取材では、遠隔操作サポートや1日補修など、その手厚いサポート体制もうかがえました。親会社はいろいろと世間を賑わせている昨今ではありますが、東芝クライアントソリューション自体は分社化以降、誠実な運営がなされているというのがここ1年の僕の率直な感想です。今後もこの体制を維持し、「東芝PCだったら安心だよね」と指名買いするお客さんのために、まだ見ぬフレッシャーズなお客さんのために頑張ってほしいものです。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン