5年目……ついに売上2億9000万円、利益8700万円の大成功
【平成27年11月1日
~平成28年10月31日】
売上 289,736,401円
利益 87,754,023円
── 1、10、100、1000……2億!
2億9000万円、いきましたね。
── いきなり宝くじが当たったような数字になりました。
ぼくの著作電子書籍がちゃんと売れて、「電書バト」もうまく回るようになってきたんです。紙の本はついに一冊も出なかったんですけど、過去最高にもうかりました。
── まいたタネが2年で芽を出したと。
純利益が8700万円出たので、前年までの4000万円の赤字を取り返して、プラス4700万円お釣りが来た感じですね。前年まで2年連続で5000万円台の売り上げだったのですが、今期は2億円稼ぐ、と決めて強気の予算を組んでいました。この間、税金を3500万円ほど支払ってきたばかりなんですけど、あんまり黒字でも税金で取られちゃうんですね。もしも弱気になって、5000万円で予算を組んでいたら、2億円以上の黒字が出てしまい、税金が大変なことになっていたと思います。だから、ちょっと黒字になるように予算を組むべきなんですけど、予想以上にもうかってしまいまして。何にしても助かりました。
── 5期トータルで4000万円超の黒字ですね。増収要因はなんだったんでしょう?
電子書籍ですね。取次業務も4000万円くらいは売上があって、1000万円以上お渡しできている作家さんもいます。ウチは売上の15%を手数料としていただいているので「電書バト」だけでも、1人分の人件費くらいは出せるかねえと。
── 電子書籍が伸びたのは、ヒット作を出せたということですか?
売り方を変えたんです。前年までは、ストアにただ置いていただけだったんです。ストアから「ポイント還元キャンペーンをやるんで、引き受けてくれませんか」とか提案があったらイエス・ノーで答えていたんですけど、去年からは自分たちからしかけていこうと。いろんなストアのランキングを見たりしながら、自分たちでキャンペーンを考えました。
── マーケティング部門をつくったんですか。
まあ、ぼくが見てるだけなんですけど。
── ご自身じゃないですか。
例えば電子書籍ストアのランキングって、ストアが売りたい商品を人為的に操作している場合もあるし、新刊が上位に来るようにアルゴリズムが組まれていたりもするんです。だけど、何か仕掛けが施してあるなら、それを逆手にとる方法も必ずあるんです。「この動きはなんか変だぞ、こういう仕組みが裏で走ってるな」とかですね、そういうことをいろいろ分析するようになって、「このストアにこういうキャンペーンを置いておいたら大爆発するはず」というのをいくつかやってみたら、いくつかがボンボン爆発した感じですね。








