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「XZ6」は20周年を迎えたレッツノートの集大成

ドローンで飛ぶほど軽い2in1 PC「レッツノートXZ6」をパナソニックが発表

2017年01月13日 09時00分更新

文● ゆうこば

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 パナソニックは、同社のノートPCブランド「レッツノート」の2017年モデルを都内で発表。レッツノート初となる着脱式2in1 PC「レッツノート XZ6」を発表しました。

「レッツノート20周年の集大成」となるXZ6
新しい市場のニーズに応え、更なるシェア獲得を目指す

パナソニック株式会社 AVCネットワーク社 ITプロダクツ事業部 坂元事業部長

 登壇したパナソニックの坂元事業部長はまず、2016年は過去最高の販売数となったことで国内のモバイルPC市場のシェアを広げたこと、同社シリーズの「TOUGHBOOK」「TOUGHPAD」により北米での販売状況も拡大傾向にあることに触れ、2016年は好調に推移していると述べました。

 さらに、レッツノートとTOUGHBOOKが、昨年で20周年を迎えたこととを改めて紹介。TOUGHBOOKは作業現場を改善するツール、レッツノートはビジネスに携わる人のためのツールであると違いを述べ、その両方をパナソニックとして今後もサポートしていく意志を明らかにしていました。

パナソニックのPC事業における2016年の振り返り

パナソニックのPCはさまざまな現場やビジネスで活躍

レッツノートとTOUGHBOOKは昨年20周年を迎えた

坂元事業部長の胸に光るバッジも20周年を記念したもの

 そして、今回発表するXZ6を世に送り出すのに2年間もの年月を費やし、さまざまなユーザーの意見を反映したことを述べ、XZ6を「レッツノート20周年の集大成とも言える製品」と意気込みました。

モバイルPC分野でシェアを広げるパナソニックだが、市場全体の新しい動きも追従

営業担当のユーザーからの声とレッツノートの特徴を融合した製品を開発した

ドローンで浮かせるほど軽いタブレット部と
多彩なインターフェイスと堅牢なキーボード部

 XZ6の名前の発表後、記者の目の前に表れたのは1台のドローン。その上には、新製品「レッツノート XZ6」の本体であるタブレット部が配置され、タブレット部の重量が約550グラムであるというその軽さをアピールしながら壇上を飛び回りました。

ドローンで飛び立つXZ6の本体

 詳細なスペックは既報のとおり。ディスプレーは12型QHD解像度(2160×1440ドット)液晶で、重さはキーボードを装着したノートPC状態でもわずか約1.019キロ。キーボード部は交換式バッテリーを採用し、本体のバッテリーとあわせることで約9〜16時間の駆動時間を確保しています。

 2in1 PCでありながら、「レッツノート」らしい使い勝手も維持。キーボードはストローク2ミリ、横ピッチ19ミリという同SZシリーズと同等なものを採用。同社独自のホイールパッドや、VGA出力端子、HDMI出力端子なども搭載。さらに、キーボード装着時は自立可能なので、スタンド式の2in1 PCが苦手とする膝上や狭い場所での操作性も確保しています。

XZ6の特徴

キーボード部の特徴

 堅牢性という面でもXZ6はレッツノートの名に恥じない性能を保持。ノートPCの状態では動作時での76cm落下試験や非動作時での100kgf加圧振動試験をクリアー。タブレット単体においても動作時76cm落下試験を実施し、どちらの状態でも一定の頑丈性能をほこります。

 また、レッツノート初の着脱式2in1 PCということで、本体とキーボード部の橋渡しとなるドッキング機構と新コネクターも新たに開発。すでにTOUGHBOOK・TOUGHPADでは着脱式を採用していたため、そのノウハウを生かして繰り返しの着脱にも耐え、本体へ効率よく信号を送れるものになっています。

厳しい各種耐久試験にクリアー

コネクター部も新開発

XZ6本体のデュアル吸気、排気構造。キーボード装着時でも吸気孔の部分にはすき間ができ、ふさがらないようになっている

XZ6本体の内部構造

XZ6の高密度基板

シャーシやキャビネットにマグネシウム合金を利用することで、丈夫でかつ、薄くて軽い筐体に仕上げている

直販サイトでは本体側のバッテリーパックのサイズも選べる。また、キーボード側のバッテリーは従来通り取り外し可能

 タブレット、2in1 PCらしい新しい特徴も搭載。レッツノートシリーズでは初となるアクティブペンにも対応。オプションの専用ペンを使うことで、Windows 10の手書き機能「Windows Ink」などを利用でき、筆圧検知やパームリジェクションにも対応。筆圧は1024段階となっているため、文章やプレゼンテーション資料などへの書き込みやメモ取りに最適です。

 そのほかにも、画面上にホイールパッドを仮想表示させて操作する「ホイールパッド・タッチLite」(プリインストール)は、大画面タブレットの新しい使い方を提案。LTEモデルは新たにnanoSIMを採用。国内限定のSIMフリーPCとしても活躍します。

XZ6専用のアクティブペン

パームリジェクションや筆圧検知にも対応

ホイールパッド・タッチLiteは標準で右下に表示。仮想カーソルも表示されクリック操作も可能

LTE対応モデルでは、本体の左側面上側にSIMスロットを配置している

 なお、XZ6のブラック筐体およびカラー天板やカラーホイールパッドへの変更は直販サイトであるパナソニックストア限定。さらに、XZ6以外にも2017年春モデルとしてXZ6と同様のnanoSIM仕様のLTEモデルや最新CPUを搭載した「CF-RZ6シリーズ」「CF-SZ6シリーズ」「CF-LX6シリーズ」も同時に発表されました。

XZ6用のカラー天板とカラーホイール

直販限定のXZ6のブラック筐体

従来3シリーズもマイナーバージョンアップ

 会場には、インテル江田社長や製薬会社の営業ソリューションをリリースしているイットアップの小坂部長が登壇し、新製品の祝福とパナソニックとの今後の更なる連携を表明。さらに、3年間イメージキャラクターをつとめる女優の比嘉愛未さんも登場し、今後展開される新しいプロモーション映像もお披露目になりました。

インテルの江田社長

イットアップの小坂部長

レッツノートのイメージキャラクターをつとめる比嘉愛未さん

 パナソニックはXZ6を2月17日から順次発売予定(ほか3シリーズは1月20日)。同社は2019年までに、法人向けの着脱式PCカテゴリーにおいてシェア35%達成、法人向けモバイルPCカテゴリーにおいてもシェア1位を目標としており、今後の施策にも注目です。

CF-XZ6(店頭モデル)のスペック(クリックすると拡大)

CF-XZ6(パナソニックストアモデル)のスペック(クリックすると拡大)

CF-SZ6(店頭モデル)のスペック(クリックすると拡大)

CF-SZ6(パナソニックストアモデル)のスペック(クリックすると拡大)

CF-RZ6(店頭モデル)のスペック(クリックすると拡大)

CF-RZ6(パナソニックモデル)のスペック(クリックすると拡大)

CF-LX6(店頭モデル)のスペック(クリックすると拡大)

CF-LX6(パナソニックストアモデル)のスペック(クリックすると拡大)

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