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1画面ですべての操作が可能なDAW「Cubase Pro 9」12月7日発売

2016年12月07日 22時00分更新

文● 南田ゴウ/ASCII編集部

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Steinberg社のDAW「Cubase Pro 9」は画面下にミックスコントロールなどを表示するゾーンが追加された

 ヤマハミュージックジャパンが12月7日から販売を開始するSteinberg社のデジタルオーディオワークステーション(DAW)「Cubase Pro 9」シリーズは、1画面でほぼすべての操作が可能な新たなプロジェクトウィンドウユーザーインターフェースを採用したのが最大の特徴。また、サンプラーをトラックにする機能を実装したほか、ミックスコンソールでの編集を履歴として記録することでアンドゥ操作が可能になった。

 メイン画面は下ゾーンが新たに追加され、ミックスコンソールのほかキーおよびサンプルエディター、サンプラーコントロール、コードパッドを表示できるようになった。これに加えて左ゾーン、右ゾーン、上ゾーンで画面がゾーン化されており必要情報にアクセスしやすくなっている。

 マルチディスプレー環境ユーザー向けに、従来通りダブルクリック操作で別ウインドーにエディターを表示させることも可能。このほか、スタートやストップなどの操作を行なうトランスポートパネルはこれまで必ず前面に表示させておく必要があったが、新たに画面最下段にトランスポートエリアが設置された。

 Cubase Pro 9のデモを行なった青木繁男氏は「現8.5および8ユーザーなら欲しかった機能が付いたと思えるはず」とコメント。特に、自由度が高くユーザーによって使い方が異なるサンプラーのトラック機能は「クリエイターへの新たな挑戦とも言える機能」と語る。

 ラインアップはPro版のほかArtist版、Elements版をそれぞれアカデミック版とともに提供。AI版・バンドル版も提供される。パッケージ版の発売日はPro版(5万7000円)、Artist版(3万2000円)が12月9日、Elements版(1万2000円)とAI版・バンドル版は12月15日。

 「Cubase」シリーズのパッケージ版の内容はダウンロードライセンスとUSBドングルで、実質はライセンス販売となる。10月27日以降に旧バージョンのCubaseをアクティベートした場合は無償でバージョン9にアップグレードされる。

 バンドル版にはCubase AI9とUSBオーディオインターフェース「UR12」、VOCALOID4ライブラリー「VY1V4」、VOLALOID Editor For Cubaseがセットの「Vocaloid Starter Kit」(2万5000円、12月中旬発売)も提供される。

 また、Native Instrumentsの2500サウンドを25GBぶん収録したプラグイン「KOMPLETE 11 SELECT」が20%オフの1万9800円で購入できるステッカー(割引券)が付属するキャンペーンを実施する。


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