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モバイルガジェット黄金時代への道 第4回

モバイルガジェットの名手、カシオが挑戦し続けた「カシオペア」【倶楽部】

2016年11月18日 18時00分更新

文● ちゅーやん

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 本日は、ASCII倶楽部で9月21日に公開した「モバイルガジェットの名手、カシオが挑戦し続けた『カシオペア』」を紹介します。


小型モバイルガジェットというと、最近ではスマートフォンやタブレットをイメージする方が多いはずだが、 それらは何の前触れもなく突然生まれたわけではない。過去に名機と呼ばれる数々の小型製品が市場をにぎわし続け、現在につながっている。 この連載では、そんな話題・人気となった小型モバイル機器、また関連する往事のトピックなどを紹介していく。

「CASSIOOPEIA BE-500」

 カシオペア(Cassiopeia)シリーズは、Windows CEを採用したモバイルデバイスのシリーズ。カシオは、最初のWindows CEマシンを開発した3社のうちの1社(あとはHPとフィリップス)。初期のWindows CEで、日本語化が早期に行なわれたのは、カシオが積極的に製品化を行なったからだともいえる。

 同シリーズの最初の製品はCE 1.0を使ったHandheld PC(HPC)の「A-10/11」(1996年11月。英語版)を米国で発売、1997年6月には日本語版のA-50/51を国内発売している。翌年1998年1月のCESで米国向けのPalm-Size PC(PPC)となる「E-10」を発表、日本語版の「E-55」は、同年12月に出荷された。HPCは、HP95/100/200LXのようなコンセプトで作られ、横長でキーボードを持つ。これに対してPPCは、Palm機を想定したコンセプトでいわゆるモノバー構造でキーボードを持たずタッチと物理ボタンで操作する。

「CASSIOOPEIA A-10」
「CASSIOOPEIA A-60」

 HPCは、HPが自社のLXシリーズの後継である「HP 300LX」を作るために開発されたといってもよく、開発が先行したため最初はカシオもHPCを投入した。

 電卓メーカーとして著名だったカシオは、その延長にあるモバイルデバイスでシャープとライバル関係にあった。電卓が普及すると、その延長にある関数電卓やプログラミングをメインにした「ポケコン」、予定や住所録を管理できる「個人情報管理デバイス」などで競合したが、いわゆる電子手帳と後継のザウルスシリーズでシャープに一時代を築くことを許してしまう。そこでカシオが注力したのが、Windows CEベースのモバイルデバイスだ。のちにシャープも「W-Zero」シリーズ(2005年)でWindows Mobileを採用することになるが、それまではPPCなどのWindows CEデバイスはカシオの独壇場だった。

 さて、カシオペアシリーズが登場した当時は、Palm III(1998年)が国内でも販売されており、国内ではシャープが32bit CPUを採用したカラーザウルス(MI-10。1997年)で高機能化を図る。そこに第三の選択肢としてカシオペアシリーズが登場したわけだ。ただ、当初は、Palm機のほうが優勢で、立ち上がり直後のPPCは、分が悪かった。というのも、当時は、Palm機が伸びていく時期にあたり、翌1999年には、公式の日本語版が登場している。また、「PSION Series5」(1997年)など、多くのモバイルデバイスプラットフォームがあり、世界的に見るとWindows CE(PPCやHPC)などは、そのうちのひとつでしかなかった。

 当初は、システムの完成度などでも苦戦していた。初代のPPC 1.1はモノクロディスプレイしかサポートしておらず、カラーディスプレイに対応するのは、1999年にリリースされたPPC 1.2になってからだ。だが、多くのメーカーを集め、ハードウェア、ソフトウェアを段階的に進化させていったWindows CE系モバイルデバイスやスマートフォンが、iOS、Androidデバイスが普及するまで、標準モバイルデバイスの地位を獲得することになる。名称がPocket PCとなる2000年頃には、WordやExcel、Outlook、IE、Media Playerのモバイル版を搭載した。

「Pocket PostPet」
「CASSIOOPEIA BE-500」
「CASSIOOPEIA E-2000」

 続きは「モバイルガジェットの名手、カシオが挑戦し続けた『カシオペア』」でご覧ください。

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