関係者インタビュー
安藝貴範 代表
優勝には惜しくも届かなかったですね。良いタイヤをチョイスできたし、片岡選手の走りもよかった。ちょっと接触もあったけど、後半の谷口選手の男っぽいレースも心強かった。改めてパッケージはいいチームだなと思いました。今後へ繋がるものが見えた最終戦でした。
今年は本当に辛いシーズンでした。マシンを扱い慣れていないというのもあるけど、最初はどこに手を入れたらいいのかわからなかった。でも後半はだいぶ理解が進んで、それが今回の結果に繋がったんじゃないかと。途中、不協和音も奏でましたが、やっぱり成績がいいとチームの空気も良くなりますね。今シーズンは、SUPER GTに対応していくことを学んだ1年間でした。
片山右京 監督
最後に表彰台に乗れて良かったんですが、予選でもうちょっと時間がずれていたらコンマ数秒速くて、ポールか2番手だったかも、なんてタラレバを考えてしまいました。決勝では片岡選手が良いペースで走ってくれて、ピットでロスがあったけど、それほど順位を下げずに戻れた。ただ、タイヤが冷えてるときに3号車にやられてしまったのは痛かった。しばらく抑えられちゃったし。抜くときに接触して黒白旗をもらったけど、レースだから仕方ないですね。3位というのは、ライバルの脱落もあってのものだから手放しには喜べないけど、応援してくれたスポンサーさんやファンの方々に良いところを見せられて本当に良かったです。
大橋逸夫 コミュニケーションディレクター
途中のタイム差とかピット作業の時間とかいろいろ見ていたんですけど、前半のスティントで片岡選手が50秒台で走っていて、ほかのクルマはピット前には51秒台になっていた。だから、もしかしたらトップ争いできるかもと予想していたんですが、ちょっと3号車が頑張っていたのでコンマ5秒くらいづつ損してしまい、結果20周くらいやり合ってたから、トップとだいぶ差が開いてしまいましたね。とはいえ3位入賞。表彰台に乗れるとムードが明るくなっていいですね。
谷口信輝 選手
予選で5番手を取れたので、勝負できるポジションからスタートできました。片岡選手が粘り強く走って、いい順位でバトンを渡してくれたのでピットでのロスも最小限に抑えられたと思います。今回はタイヤも良くて、重量が軽いのもあるけど昨日よりは乗りやすいクルマになっていましたね。26号車と3号車を抜いたのはV字コーナーなんですが、もてぎだとあそこしか抜くチャンスがないんですよ。S字から速度を乗せてV字で刺すしかない。ほかのコーナーだと立ち上がりで置いていかれてしまうので。
他のライバルのトラブルに助けられた部分もあるけど、3位表彰台に上れたのは、厳しい1年間だっただけに最後に救われたなと。今日も散々な結果で終わってたらチームがどうなっていたことか(笑)。久しぶりにレースらしいレースができました。
片岡龍也 選手
今日は谷口選手が予選で良いタイムを出したので、決勝では戦える予感がしました。決勝ではタイヤが苦しい瞬間があったんですが、ちょっとセーブしてクーリングしたらフィーリングが戻ってきて。そのあとは周りと比較しても良いタイムで走れたので、ピットでロスする時間をコース上で稼ぐつもりでプッシュしました。結果的にやれることをやりきってバトンを繋げたかなと。谷口選手に交代したあともタイムは悪くなかったし、マシンも良かったけど、3号車に前に出られてしまって、かなり長い時間抑えられてしまいましたね。あれがなければもしかしたら優勝争いに入れたかもしれません。遅くなってしまいましたが、ようやく自分たちのスピードのあるレースができました。
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