最終戦を3位表彰台で終える
応援してくれたすべての人に感謝!
13日の日曜日は第8戦。ついに最終戦である。この日も予選はぶっつけ本番だが、朝から晴れており、路面は完全にドライ。スリックタイヤを履いて、谷口選手がアタックする。コースに出て行くと、2周目に「1'47.729」、3周目に「1'46.961」とペースが上がっていく。この時点で1位。5周目にはアタックを止めてピットに戻ってきていた。久々のポールかと思われたが、やはり甘くはない。ライバルたちが続々と46秒台を出し、最終的に5位で予選を終えた。ポールが取れなかったとはいえ、ペースは良かったし、5番グリッドは十分優勝を狙える位置である。
決勝レースでは今回も片岡選手がスタートドライバー。レーススタート直後に前を走る9号車(GULF NAC PORSCHE 911)を1コーナーでオーバーテイク。いきなり順位をひとつ上げた。4位になったあとは、しばらくレースが膠着する。1~4位までのペースがほぼ変わらないため、トレイン状態のままレースが進んでいた。
レースが動いたのは8周目。3位を走っていた88号車(マネパ ランボルギーニ GT3)が突如トラブルのためスローダウンし順位が入れ替わる。16周目には2位を走行中だった65号車(LEON CVSTOS AMG-GT)がルーティンのピットへ、17周目にはそれまでトップを走っていた31号車(TOYOTA PRIUS apr GT)もピットに入り、気がつくとミクAMGは1位を走っていた。
レースも中盤を過ぎようという24周目、ミクAMGもピットイン。ドライバーを谷口選手に交代し、タイヤも4本交換してピットアウト。マザーシャーシやプリウスといったJAF-GT勢はタイヤ無交換作戦をしているチームがほとんどで、ミクAMGはどうしてもピット作業に時間がかかるため、ここで逆転を許してしまう。アウトラップでは9位にまで落ちてしまった。
さらに、3号車(B-MAX NDDP GT-R)に前に出られてしまったうえに、3号車を抜く決め手がなかなかない。ペースはミクAMGのほうが早いので、離されはしないのだが、オーバーテイクを仕掛けるタイミングがなかなか来なかった。
3号車とバトルしつつも、順位を5位まで戻していたミクAMG。39周目にペースを落としていた26号車(TAISAN SARD FJ AUDI R8)を抜こうとしたそのとき、若干接触してしまう。とくにペナルティーも取られず、接触によるアクシデントもなかったので、少々先に行ってしまった3号車にすぐ追いついた。3号車も懸命なブロックで先に行かせてくれないが、45周目に接触しつつも、ついにオーバーテイクに成功! これで3位表彰台圏内だ。
ペース的には1~2位より速いペースだったので追いつけるかと思われたが、この時点でレースはすでに残り5周を切っていた……。優勝を逃したとはいえ3位でチェッカーを受け、開幕戦以来となる表彰台に上ることができたのだった。
シーズンランキングは、ドライバーズが7位、チームが5位という結果になった。昨シーズンよりは上位だが、クルマも新型にチェンジして挑んだシーズンだっただけに残念だ……。
開幕戦で2位を獲得し、幸先の良いスタートだった2016年シーズンだったが、その後は上位陣とバトルをすることができず、苦しいレースが続いてしまった。チャンピオンの夢は逃してしまったが、3位表彰台という締めくくりはチームにもファンにも最高の結末だったに違いない。
来年は初音ミクGTプロジェクト10シーズン目を迎える。まだ参戦するとは限らないが、今年以上の活躍を期待したい。
この連載の記事
-
第9回
ゲーム・ホビー
ミクGTプロジェクト、2017年も参戦決定で10シーズン目! -
第7回
ゲーム・ホビー
SUPER GT唯一の海外戦・タイでミクAMGは8位完走 -
第6回
ゲーム・ホビー
波乱の鈴鹿1000kmをミクAMGは5位で無事完走! -
第5回
ゲーム・ホビー
ミクAMG、第5戦富士では無難に5位フィニッシュ! -
第4回
ゲーム・ホビー
GT 第4戦SUGO! マモノ被害は最小限の7位! -
第3回
ゲーム・ホビー
大波乱のGT富士! ミクAMGにトラブルが襲いかかった! -
第2回
ゲーム・ホビー
カテゴリーの壁を越えて総勢28人のレースクイーンが集合! -
第1回
ゲーム・ホビー
ミクAMG発進! GT開幕岡山は準優勝と好スタート! -
ゲーム・ホビー
目指せ3回目の王座! ミクGTプロジェクト9年目の挑戦! - この連載の一覧へ