11月3日に発表されたファーウェイの最新スマートフォン「HUAWEI Mate 9」。同社のPシリーズと並ぶフラッグシップの一翼を担うモデルで、大画面かつ高性能を売りにした製品です。
発売は11月中旬からの予定で、販売国には日本も含まれます。ファーウェイの母国、中国では11月4日から予約が開始され、11月14日に発売となる予定です。実機もすでに同国内のファーウェイストアに陳列中、さっそく触ってきました。
狭額縁な外観。ゆるやかなカーブでホールド感あり
Mateシリーズのディスプレーサイズはこれまで6型を超えるモデルが続いてきましたが(Mate Sを除く)、Mate 9は5.9型とわずかながら小型になりました。
しかしその分、本体サイズは156.9×78.9×7.9ミリとなり、横幅が80ミリを切ったことで片手でも持てる大きさになっています。
ディスプレーは角を落とした2.5Dと呼ばれる形状。正面から見ると、ベゼルレスに近いデザインからか大型モデルとは感じられません。
背面側は側面部分が緩やかなカーブを描いおり、この形状からホールド感も悪くありません。滑って落としてしまう、ということは無さそうです。
また、デュアルカメラの下に配置される指紋センサーも左右の手、どちらで握っても人差し指がうまくフィットする位置に配置されているので使いやすそう。
ただし、カメラと指紋センサーの間はもう少し離れていた方が、誤ってレンズを指先で触れてしまうことが無くなるようにも思います。
側面部分もカーブを描いた形状で、フラット気味な前モデルの「HUAWEI Mate 8」よりも握りやすくなっています。
なお、右側面にはボリュームボタンと電源ボタンを、左側にはSIMスロット兼microSDカードスロットを備えます。
中国販売モデルはデュアルSIM仕様のDSDSタイプですが、ファーウェイ中国のWEBページを見ると4Gと2GのDSDSの模様。今後、香港などで販売されるMate 9が4G/3GのDSDSに対応するか、気になるところ。
実際に片手で持ってみたところ、やや大きいながらも無理なく保持することができました。Mate 8などはやや大柄に感じたものの、Mate 9ならば普通サイズのスマートフォンとして操作することも無理ではないかもしれません。
また、全体的なパフォーマンスは最新のチップセットのKirin 960を搭載していることからストレスなく動作はスムース。画面がフルHD解像度(1080x1920ドット)と堅実な仕様であることから、動きは快適なのかもしれません。
カメラは光学手ブレ補正対応し、ハード的には「P9」より進化
デュアルカメラは「P9」よりも進化し、カラー側が1200万画素、モノクロ側が2000万画素となりました。
光学手ブレ補正に対応するほか、4in1のハイブリッドオートフォーカスに対応。さらには、ハイブリッドズームなど新たな機能も追加。P9を超えるカメラ性能を誇ります。
カメラのUIはP9と同様で、細かなマニュアル設定による撮影や、フォーカス位置を自由に合わせボケを効かせられるワイドアパチャーなど、より多くくなった画面で自在に調整することが可能です。
最新のEMUI 5.0を搭載し、ほぼすべての機能は3タッチ以内で操作できます。言語は中国販売品ながらも多言語に対応。
標準では中国語のみですが、言語の追加を選ぶと各国語を選択しダウンロード可能。もちろん日本語も後から追加できます。日本販売品も同様に「デフォルトは日本語のみ、英語など他の言語は設定から追加」となるのかもしれません。
Mateシリーズは、単なる「大型スマホ」から脱却
5.9型でありながらも片手持ちもできそうなMate 9、カメラがさらに強化されたとことで、これまでのMateシリーズの「大画面スマホ」から、より高度なカメラ機能を楽しめるハイエンドマシンに生まれ変わりました。
日本での発売時期や価格はまだ未定ですが、この冬もっとも注目されるスマートフォンになることは間違いないでしょう。
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